東京の星空・カレンダー・惑星(2021年8月)

概要

空が暗くなった21時頃、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが作る「夏の大三角」が頭の真上付近に見え、暗い空では南北に淡い雲のような天の川が横切っています。伝統的七夕の時季らしい頭上の風景です。土星・木星の2大惑星が見頃を迎え、星空をさらに賑やかにしています。ペルセウス座流星群は、8月13日の夜明けを中心に最も多くの流星を見せてくれるでしょう。月明りの影響もほとんどなく、とても良い条件で見ることができそうです。

東京の星空

東京の星空(2021年8月中旬21時頃)
画像サイズ:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(8月)

1日水星が外合
2日土星が衝
7日立秋(太陽黄経135度)
8日山の日/新月
9日休日
13日4時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に50個程度。月明かりもなく、大変良い条件)
14日伝統的七夕
16日上弦
20日木星が衝/天王星が留
22日満月
23日処暑(太陽黄経150度)
30日下弦
31日二百十日

流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星
1日に外合となり、以後は日の入り後の西の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
日の入り後の西の低空で明るく輝いています。明るさはマイナス3.9等からマイナス4.0等。
火星
見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。
木星
みずがめ座を西に移動し、下旬にはやぎ座に移ります(逆行)。20日に衝となり、観望の好機を迎えます。上旬には日の入りから1時間ほど経った頃に、下旬には日の入りの頃に東の空から昇ってきます。明るさはマイナス2.8等からマイナス2.9等。
土星
やぎ座を西に移動しています(逆行)。2日に衝を迎え、観望の好機となります。日の入りから1時間ほど経った頃には南東の空に見え、明るさは0.2等から0.3等。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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