月が金星に接近(2021年8月)
細い月と金星の接近を見よう
夕方、西の空で金星が目を引きます。日の入り後30分の高度は15度に至りませんが、マイナス4等級の明るさで、暮れなずむ空でも目立つことでしょう。
11日には月齢2.8の細い月が、金星の右上に輝きます。よく晴れていれば、暗くなるにつれて、月の暗い部分もうっすらと見えてくるかもしれません。地球が反射した太陽の光で月の暗い部分が照らされるために見えるこの現象を、地球照(ちきゅうしょう)と言います。夕闇が迫る中で、鋭く輝く金星と月が地平線の上に並ぶ様子を、西に視界の開けた場所でお楽しみください。
(参照)暦計算室ウェブサイト:国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。