自然科学研究機構 国立天文台

月が金星に接近(2021年6月)

月が金星に接近 2021年6月12日 日の入り30分後 東京の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

夕方の西の低空で月と金星を探そう

6月になって、夕方の西の空に金星が姿を現すようになりました。ただ、金星の高度はまだたいへん低く、日の入りから1時間半もすると太陽を追って沈んでしまいます。空がまだ明るいうちに観察するとよいでしょう。

6月12日、その金星に月が接近します。最も近づくときには、月と金星の見かけの距離(角距離)はわずか1.5度以下となります。1.5度というのは、月の見かけの直径のわずか3倍です。まだ少し明るい空を背景に、興味深い眺めとなるでしょう。

月も金星も高度が低く、その上、月がたいへん細いため、接近の様子を見るには、場所や時刻に注意する必要があります。
西の空が地平線近くまで見通せる場所を探して、太陽が沈んだらなるべく早く観察を始めましょう。暗くなるにつれて金星と月が見え始めるでしょう。金星のほうが先に見つかるかもしれません。そのすぐ上に細い月があります。時間が経つにつれ空はさらに暗くなり金星も月も見つけやすくなる一方、高度が下がりますので、低空の雲などに遮られやすくなります。できれば、あまり高度が低くならないうちに見つけたいものです。
双眼鏡を使うと、肉眼で探すよりもずっと見つけやすくなります。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。「こよみの計算」では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。