月が土星、木星に接近(2021年4月)

早起きをして月と惑星を観察しよう
日の出前の南東の低空には、土星、木星が並んでいます。6日から8日にかけて、月がこの2惑星のそばを通り過ぎていきます。
日の出前の南東の低空を眺めると、右上に0.8等の土星、左下にマイナス2.1等の木星の順で並んでおり、周囲には明るい恒星が少ないため、ひときわ目立っています。
まず、4月6日に、下弦を過ぎて舟形に欠けた月が土星の右側(西側)に同じくらいの高さで並びます。月は、2惑星の下をくぐるように左方向(東方向)に向かって日々位置を変え、翌日の7日には、土星と木星のほぼ中間で、三角形を描くような位置に移動します。そして、8日には、細くなった月は木星を通り過ぎて東南東の空低くに下がっていきます。
明るい惑星たちを目印に、日ごとに大きく位置と形を変える月の様子を観察するよいチャンスです。月の高度は日々低くなっていきますので、視界の開けた場所で楽しみましょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「こよみの計算」では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。