自然科学研究機構 国立天文台

カノープスを見つけよう(2021年2月)

2021年2月 カノープスが南中するころの星空
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南の地平線すれすれのカノープスを観察するチャンス

りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで、夜空で2番目に明るい恒星です。しかし、日本の多くの地域でカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)はたいへん低く、見つけにくい星として知られています。平地での北限は、計算上北緯約37.9度となり、おおむね福島県北端付近です。それより北の地域ではカノープスは地平線より上に昇らず、見ることができません。反対に、南に行くほどカノープスの南中高度は高くなり、見つけやすくなります。

夜更け前にカノープスが南中する2月は、カノープスを見つけるチャンスです。よく晴れた夜、南の空が開けた場所でカノープスを探してみましょう。うまくいけば、南の地平線近くの低い空に(場所によっては地平線すれすれの)カノープスを見つけることができます。上の図のように、冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印にするとよいでしょう。

カノープスは白く輝く恒星です。しかし、空の低い位置に見える天体は地球の大気の影響を受け、実際の明るさよりも暗く、赤みがかった色に見えます。

中国では、カノープスを「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼び、この星を見ると寿命が延びる、という言い伝えがあるそうです。

主な地点でのカノープスの南中高度と南中時刻(2月)
場所南中高度南中時刻(1日)南中時刻(11日)南中時刻(21日)
那覇11.2度22時06分21時27分20時47分
福岡3.9度21時55分21時16分20時36分
京都2.5度21時34分20時54分20時15分
東京1.9度21時18分20時38分19時59分
福島0.1度21時15分20時36分19時56分

※南中高度は大気の影響を考慮したもの

(参照)暦計算室ウェブサイト暦象年表 恒星の出入りと子午線通過」では、各地のカノープスの南中時刻や南中高度を調べることができます。