自然科学研究機構 国立天文台

細い月を見てみよう(2021年2月)

細い月を見てみよう 2021年2月13~15日 日の入り30分後の東京の星空
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新月直後の細い月を見つけよう

2月13日、日の入り後の西の空を見てみましょう。日の入り後20分から30分が過ぎて空がだんだん暗くなると、条件がよければ、地平線に近い低い位置に月が見えてきます。月は前日の12日に新月を迎えたばかりで、たいへん細い姿をしています。
それから空はだんだん暗くなり、月が明るく目立つようになりますが、一方で月の高度は下がって見えづらくなり、日の入りから1時間半もすると月は地平線に沈んでしまいます。
西の空が地平線近くまで開けた場所で観察してみましょう。双眼鏡を使うと見つけやすくなります。

月は約1カ月で満ち欠けを繰り返しています。新月直後の細い月は毎月現れているはずなのですが、悪天候などのため見られる機会は多くありません。

13日だけでなく、翌14日にも月を探してみましょう。月は前日より10度(握り拳ひとつ分)ほど高い位置に移動するばかりでなく、月が少しだけ太く明るくなるため、前日に比べてかなり見やすくなります。
14日の月は新月から数えて3日目の月。古くからの言い方では「三日月」です。創作物に描かれた三日月は、実際の三日月より太く表現されることが多いかもしれません。本当の月の形を、実際に三日月を見て確かめてみませんか。

空がさらに暗くなると、月の暗い部分がうっすらと光っているのがわかるようになります。これは、「地球照(ちきゅうしょう)」という現象です。地球が反射した太陽の光によって月の暗い部分が照らされるために起こります。細い月を見る機会があったら、是非注目してください。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。「こよみの計算」では、各地の太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。