月が金星、水星に接近(2020年11月)

日の出前の東の空に注目!
水星は、太陽系の最も内側を公転している惑星です。見かけの位置が太陽から大きく離れることがないため、水星が見つけやすくなる時期は、見かけの位置が太陽から離れる「最大離角」の前後に限られています。
11月11日に水星は西方最大離角となり、この日の前後は日の出前の東の低空で見つけやすくなります。東京では11月5日から18日の間、日の出30分前の水星の高度が10度を超えます。

水星よりも高い位置には明けの明星・金星も見えています。11月12日から14日にかけては新月前の細い月が金星、水星の近くに見えます。月は、12日には金星、水星とほぼ等間隔に並んでいますが、13日には金星のすぐ左側に、14日には水星のすぐ左側に見えます。
日の出前の明るくなりつつある空の中に、水星や細い月を探すのは少し難しいかもしれません。そのような時は、双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡を使う際には、太陽を見ないよう日の出前には観察を終えるようにしましょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「こよみの計算」では、各地の日の入りの時刻や水星の高度について調べることができます。また、「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。