月が木星、土星、火星に次々と接近(2020年6月)

明け方の空で月と惑星の接近を楽しもう
6月中旬の明け方、南の空には木星と土星が、少し離れて南東の空には火星が輝いています。13日に下弦となる月が、8日から14日にかけてこれら3つの惑星に近づきます。
月が木星と土星に最も近づくのは9日の明け方です。木星、土星、月は、日付が9日に変わる前にはまだ南東の空の低い位置にありますが、時間がたつにつれて高度を上げ、見やすくなっていきます。月の北には約マイナス3等の木星が、月の光に負けずに輝く様子を楽しむことができます。木星の東には約0等の土星が見つかります。
月が火星に近づくのは13日の明け方です。下弦の月はまだ明るいですが、10月の地球との最接近に向けて明るさを増している火星は約0等に達していて、月の光に埋もれることなく力強い光を見せてくれるでしょう。
月が木星、土星、火星に近づく現象はこのところ毎月起こっていますが、そのたびごとに月と惑星の位置関係が変わります。月の満ち欠けと動き、そして、惑星との位置関係の毎月の変化を楽しみましょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。