自然科学研究機構 国立天文台

水星が東方最大離角(2020年6月)

水星が東方最大離角 2020年5月20日から6月14日 日の入り30分後 東京の空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

今年一番見やすい水星を探そう

5月下旬から6月中旬にかけて、日の入り後の、まだ明るさが残る西の空に水星が見えています。

太陽系の惑星のうち最も内側を回る水星は、見かけ上太陽から大きく離れることがないため、普段は地平線からの高度が低く見つけるのが難しい惑星です。しかし6月4日に、太陽から最も離れる東方最大離角を迎えるため、日の入り直後の西の空で見つけやすくなります。6月1日には2020年を通して最も高い高度に達し、その前後の5月21日から6月13日という長い期間にわたって、見やすい状態が続きます。

水星を見つけるためには、日の入り直後、西側に遮る物がない場所で、まずしっかりと真西の方位を確認します。そして、真西より少し北寄りの地平線から高度10度を超える空に、水星を探します。時間が経過すると水星の高度が低くなること、日によって見える位置が違うことには注意が必要です。
双眼鏡を持っている方は、肉眼より簡単に水星を捉えることができますので、使ってみることをお勧めします。視野が5度くらいの双眼鏡が多いため、それを念頭に置いて水星を探しましょう。双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず日の入り後に観察するようにしてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。