自然科学研究機構 国立天文台

火星が木星、土星に接近(2020年3月)

火星、木星、土星の動き 2020年3月 東京の星空
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火星の動きに注目しよう!

3月に入ると、夜明け前の東の空に、火星、木星、土星の3つの惑星が、同じくらいの間隔で順番に昇ってくるようになります。惑星は星空に対して位置を変えていきますが、今月、3惑星はすべて順行(星空の中を東へ動いていくこと)です。特に、火星の動きは木星や土星に比べて速く、大きく移動するため、3惑星の位置関係も、みるみる変わっていきます。

月初めには3惑星の中で最も西側に位置していた火星は、日ごとに木星に近づき、20日から21日にかけて最も接近します。この2日間、木星と火星の見かけの距離は、満月1.5個分ほどまで縮まり、明るさや色の違いを比較するチャンスとなります。木星と火星が並んで輝く様子は興味深いものになるでしょう。さらに火星は、日ごとに東へ移動し、土星に近づいていきます。3月31日から4月1日にかけては、火星と土星の見かけの距離は、満月2個分ほどまで縮まります。

明るさがまだ約1等と、星空ではそれほど目立たない火星ですが、10月の地球最接近の頃はマイナス2.7等まで明るくなり、とても見つけやすくなります。ところが、その頃には、見かけの動きは逆に小さくなり、位置の変化は分かりにくくなります。また、星が見えづらい街中では、星座に対する火星の動きを観察するのは難しいかもしれません。他の明るい惑星が目印になるこの時期に、ぜひ早起きを習慣にして、火星の動きを観察してみましょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。歴象年表では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。