自然科学研究機構 国立天文台

カノープスを見つけよう(2020年2月)

2020年2月 カノープスが南中する頃の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

カノープス 観察のチャンス!

りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで全天で2番目に明るい星(恒星)です。しかし、日本の多くの地域でのカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)は低く(下表参照)、見つけにくい星としても知られています。カノープスが見える計算上の北限は北緯約37.9度、おおむね福島県の北端で、それより北ではカノープスは地平線より上に昇らず、見ることができません。反対に南の地域ほどカノープスの南中高度が高く、比較的見つけやすくなります。

カノープスは本来は白く輝く恒星です。しかし、空の低い位置に見える星は地球の大気の影響で、実際の明るさよりも暗く、赤みがかかった色に見えます。中国では、カノープスを「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼び、この星を見ると寿命が延びる、という言い伝えがあるそうです。

夜更け前にカノープスが南中する2月は、観察のチャンスです。よく晴れた夜、南の空が開けた場所でカノープスを探してみましょう。上の図のように、冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印にするとよいでしょう。

主な地点でのカノープスの南中高度と南中時刻
場所南中高度南中時刻(1日)南中時刻(11日)南中時刻(21日)
那覇11.2度22時09分21時30分20時50分
福岡3.9度21時58分21時19分20時39分
京都2.5度21時37分20時57分20時18分
東京1.9度21時21分20時41分20時02分
福島0.1度21時18分20時39分19時59分

※標高を0メートルとし、南中高度は大気の影響を考慮したもの

(参照)暦計算室ウェブサイト暦象年表 恒星の出入りと子午線通過」では、各地のカノープスの南中時刻や南中高度について調べることができます。