月が金星に接近(2020年1月)

日の入り後の西の空に注目しよう
1月の日の入り後の西の空には、2019年末よりやや高度を上げた金星が明るく光っています。
28日には金星に新月後の細い月が近づき、目を引く眺めとなります。日が沈んで空が暗くなり始めたら、西の方角が開けた場所で観察をしてみてください。
月は1日で大きく移動するため、前日の27日にはまだ金星より右下のずっと低い位置にあり、見つけるのが難しいかもしれません。翌日29日には、金星の左上の高い位置まで移動します。
空に明るさが残るうちはなかなか分かりませんが、空が十分に暗くなると、月の暗い部分がうっすらと光っているのが分かります。この現象を「地球照(ちきゅうしょう)」と呼びます。太陽に照らされて明るく輝く地球が月の暗い部分を照らすために起こります。
金星はこの後徐々に高度を上げ、3月25日には東方最大離角を迎えます。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。