月が火星、アンタレスに接近(2020年1月)

日の出前の南東の空で火星とアンタレスを見つけよう
1月の日の出前の南東の空には火星が見えています。
21日には、4日後に新月を迎える細い月が火星に近づきます。この日、火星は月のすぐ右に見えていますが、明るさが1.4等とあまり明るくないため少々見つけづらいでしょう。また、火星の特徴である赤い色もまだ分かりづらいかもしれません。火星の右下には、明るさで勝る、さそり座の赤い1等星アンタレスも見えています。
火星はこれから東へ東へと移動していくため、今年火星がアンタレスの近くに見えるのは今の時期だけです。この機会に2つの赤い星の接近を楽しんでおきましょう。火星は10月6日の地球最接近に向けて徐々に明るくなっていきます。今から火星の位置を知っておき、明るさや位置の変化を追いかけてみるのも面白いでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。