ほしぞら情報 2016年6月
月が木星に接近
月と木星の共演を楽しもう!

日の入り後の南西の空には、木星が見えています。6月11日、12日には、木星の近くに月が見えます。
月は地球の周りを公転しているため、背景の星の中を約1か月で一周します。一方、惑星は背景の星に対して月ほど速くは移動しないため、月と惑星は約1か月に1回、見かけ上近づくことになります。
日本では木星や月が昇ってきていない時刻のために観察することはできませんが、月と木星の見かけ上の角度が最も小さくなる6月12日未明には見かけの角度が約2度まで近づきます。11日の夜から12日の夜にかけて、木星に対して月の位置が変化するのを楽しむことができるでしょう。
参照:暦計算室ウェブサイト
国立天文台暦計算室の「こよみの計算」では、各地の日の出入り、月の出入り、月齢などを調べることができます。代表的な都市での惑星や月の見え方は、国立天文台暦計算室の「今日のほしぞら」で調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。