ほしぞら情報 2015年2月
目次
東京の星空

カレンダー(2月)
3日 | 節分 |
4日 | 満月 / 立春(太陽黄経315度) |
7日 | 木星が衝 |
11日 | 水星が留 / 建国記念の日 |
12日 | 下弦 |
19日 | 新月 / 雨水(太陽黄経330度) |
25日 | 水星が西方最大離角 |
26日 | 上弦 / 海王星が合 |
惑星
- 水星
- 上旬、中旬は太陽に近く観察には適しません。25日に西方最大離角となり、このころは日の出直前の東の低空に見えますが、高度はあまり高くなく観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の入り後の西の低空に見られ、あまり高度は高くありませんがとても明るく目立ちます。下旬には見かけ上火星と近づきます。明るさはマイナス3.9等~マイナス4.0等。
- 火星
- うお座にあり、日の入り後の西の空に見えています。下旬には見かけ上金星と接近します。明るさは1.2等~1.3等。
- 木星
- しし座からかに座へと移ります。7日に衝を迎え、日の入り後の東の空に昇ってきます。明るさはマイナス2.6等~マイナス2.5等。
- 土星
- さそり座にあり、下旬になると夜半過ぎに南東の空に昇ってきます。明るさは0.5等。
参照:暦計算室ウェブサイト
「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。
トピックス
木星と月の接近

しし座とかに座の間で輝く木星が2月7日に衝となり、マイナス2.6等の明るさでほぼ一晩中夜空に見えています。この木星に、2月3日、4日とほぼ満月の明るい月が近づきます。星座を形作る星々は明るい月の光の影響で見えにくくなりますが、明るい木星が月明かりにも負けずに輝いているようすがわかるでしょう。
木星はこれから春にかけて観望の好期となります。
夕空の金星と月

日の入り後の西の空には、宵の明星・金星がたいへん明るく輝いています。2月20日には月齢1.4の、21日には月齢2.4の細い月が金星の近くに輝き、とても美しい眺めになります。また、金星のすぐ近くには、明るさ1.3等の赤い色の火星がぽつりと寄り添うように輝いています。金星に比べるとあまり目立ちませんが、2つの惑星が並ぶようすにも注目しましょう。
カノープスを見つけよう

りゅうこつ座の1等星カノープスが見つけやすい時期です。 カノープスは、日本(北日本を除く)では南中の頃でも地平線すれすれの低空にしか見えません。北日本では地平線より上に昇らないため、見つけることができません。南の地域ほどカノープスを見つけやすくなります。
カノープスは本来は白い色の1等星ですが、空低く見えることから赤っぽい色に見えます。よく晴れた夜は、南の空が開けた場所で、冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを目印にして、南の地平線すれすれに昇るカノープスを見つけてみましょう。
場所 | 南中高度 | 南中時刻(1日) | 南中時刻(11日) | 南中時刻(21日) |
---|---|---|---|---|
那覇 | 11.2度 | 22時08分 | 21時29分 | 20時49分 |
福岡 | 3.9度 | 21時57分 | 21時18分 | 20時38分 |
京都 | 2.5度 | 21時36分 | 20時56分 | 20時17分 |
東京 | 1.9度 | 21時20分 | 20時40分 | 20時01分 |
福島 | 0.1度 | 21時17分 | 20時38分 | 19時58分 |
※南中高度は大気差を考慮したもの