ほしぞら情報 2015年3月
目次
東京の星空

カレンダー(3月)
6日 | 満月 / 啓蟄(太陽黄経345度) |
14日 | 下弦 |
15日 | 土星が留 |
18日 | 彼岸の入り |
20日 | 皆既日食(日本では見られない)/ 新月 |
21日 | 春分の日 / 春分(太陽黄経0度) |
27日 | 上弦 |
惑星
- 水星
- 2月25日の西方最大離角の後から上旬までは、日の出直前の東の空に見えますが、高度は低く観察は難しいでしょう。中旬、下旬は見かけ上太陽に近く観察には適しません。
- 金星
- 日の入り後の西の空に見え、少しずつ高度を上げていきます。月の後半には日の入り直後の高度が30度を超えるようになります。明るさはマイナス4.0等。
- 火星
- ほぼ、うお座に位置し、日の入り後の西の低空に見えます。明るさは1.3等~1.4等。
- 木星
- かに座にあり、日の入り後の南東の空に高く昇っています。明るさはマイナス2.5等~マイナス2.3等。
- 土星
- さそり座にあり、夜半頃に南東の空に昇ってきます。明るさは0.4等~0.3等。
参照:暦計算室ウェブサイト
「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。
トピックス
木星と月の接近

木星がかに座で明るく輝いています。3月3日、この木星に月齢12.5の明るい月が近づきます。しし座の1等星レグルスさえ月明かりの影響で目立たなくなりますが、マイナス2.5等の木星の輝きは月明かりに負けず目立っていることでしょう。
今年最小の満月

3月6日未明は、今年最も小さく見える満月となります。
月は地球の周りを回っていますが(公転)、その軌道が楕円形であるため地球と月の距離は一定ではありません。そのために月の見かけの大きさは、地球との距離が近いときには大きく、遠いときには小さく見えます。また、月の軌道は太陽や地球などの影響を受けて変化するため、月が地球に最も近づくとき(近地点)、最も遠ざかるとき(遠地点)の距離が毎回異なります。
3月5日16時33分、月が遠地点を通過し3月で最も地球から遠くなります(約40万6400キロメートル)(注)。そして、その翌日の3月6日3時5分に満月となります。このときの月の視直径は約29.4分角で、これが今年最も小さく見える満月となります。
今年最も大きく見える満月は9月28日です。この日は、午前10時46分に月が今年最も地球に近づき(約35万6900キロメートル)、そのおよそ1時間後の午前11時51分に満月となります。このときの月の視直径は約33.5分角です。図のように並べて大きさを比較すると、だいぶ大きさが違うことが分かるでしょう。
注:今年、月が地球から最も遠ざかるのは9月14日 20時27分(約40万6500キロメートル)
参照:暦計算室 暦象年表
夕空の金星と月

宵の明星・金星が日の入り後の西の空に明るく輝き、とても目立っています。
3月22日には月齢2.0の、23日には月齢3.0の細い月が金星の近くに輝き、宵の空をより一層美しく彩ります。西の空が開けた場所では、低空に光る赤い色の火星も見つけられるかもしれません。