ほしぞら情報2012年11月
目次
東京の星空(2012年11月中旬午後8時頃)

11月
3日 | 文化の日 |
7日 | 下弦 / 水星が留 / 立冬(太陽黄経225度) |
11日 | 海王星が留 |
12日 | この頃おうし座北流星群が極大 |
14日 | 新月 / 皆既日食(オーストラリア北東部から南太平洋地域) 参照:日食各地予報 |
17日 | この頃しし座流星群が極大(月明かりの影響はないが、ピークの年も過ぎているので条件は悪い) |
18日 | 水星が内合 |
20日 | 上弦 |
22日 | 小雪(太陽黄経240度) |
23日 | 勤労感謝の日 |
27日 | 水星が留 |
28日 | 満月 |
惑星
- 水星
- 18日に内合となり、その後は日の出前の東の空に姿を現すようになります。月末にかけては日の出時の高度が10度を超えるようになり、観察しやすくなります。
- 金星
- 日の出前の東の空で、明けの明星として輝いています。明るさはマイナス4.0等。おとめ座からてんびん座へと移動し、中旬はおとめ座の1等星スピカの近くに見えます。下旬は同じくおとめ座にある土星に近づき、27日には土星に寄り添って輝くようすが観察できます。
- 火星
- 日の入り直後の南西の低空に見えます。へびつかい座からいて座へと移動し、明るさは1.2等。
- 木星
- 19時頃には東の空に見え始め、真夜中には南の空高く昇ります。おうし座の1等星アルデバランの近くにあり、明るさはマイナス2.7等~マイナス2.8等。
- 土星
- おとめ座にあり、明るさは0.6~0.7等。中旬になると日の出前の東の空に姿を現し、高度を上げていきます。27日には金星に寄り添って輝くようすが観察できます。
参照:暦計算室ウェブサイト
- 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
- 「こよみ用語解説」の「天象」の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています
トピックス
11月14日 皆既日食

11月14日早朝(現地)、オーストラリア北東部から南太平洋地域にかけて、皆既日食が起こります。残念ながら日本では見ることができませんが、皆既帯にはケアンズなど、日本から行きやすい都市も含まれています。
※画像は、2009年の皆既日食のものです。
11月27日 明け方の東の空で土星と金星が接近

夜明け前の南東の空では、金星がとても明るく輝いています。
金星は11月中旬頃にはおとめ座の1等星スピカの近くにありますが、下旬にかけて急激に高度を下げ、同じくおとめ座にある土星に近づいていきます。2つの惑星が最も近づく11月27日には、月の視直径(見かけの大きさ)程度まで近づいたように見えます。この日を過ぎると金星は土星から離れ、さらに高度を下げていきます。
11月下旬になると東の低空に水星が姿を現します。高度が低く、観察しにくいのですが、金星と土星を結んだ延長線上あたりにありますので、ぜひ探してみてください。
11月28日 半影食の月と木星、アルデバランが接近

日が暮れてすっかり暗くなった19時頃、東の空から木星が昇ってきます。木星はおうし座の1等星アルデバランの近くにあります。
11月28日には、満月が木星とアルデバランに近づいて見えます。満月はとても明るいのですが、28日真夜中頃には月が地球の淡い影(半影)に入り込む、半影月食が起こります(注)。地球の濃い影(本影)に入り込む月食と違って月は欠けたようには見えませんが、真夜中頃に月を見ると、いつもより少し暗く感じるかもしれません。
(注)半影食の始め21時12.6分、半影食の最大23時33.0分、半影食の終わり01時53.3分