ほしぞら情報2012年7月
目次
東京の星空(2012年7月中旬午後9時頃)

7月
1日 | 水星が東方最大離角 |
4日 | 満月 |
5日 | 地球が遠日点通過 |
7日 | 小暑(太陽黄経105度) |
11日 | 下弦 |
13日 | 金星が最大光度 |
14日 | 天王星が留 / 水星が留 |
15日 | 木星食 |
16日 | 海の日 |
19日 | 新月 |
22日 | 大暑(太陽黄経120度) |
26日 | 上弦 |
29日 | 水星が内合 / この頃みずがめ座δ (デルタ)南流星群が極大 |
惑星
- 水星
- 日の入り後の西の低空に見えます。7月1日に、みかけ上太陽から最も離れる東方最大離角となります。以降は再び太陽に近付き7月29日には内合となります。明るさは0.5等~4.4等。
- 金星
- 6月6日の内合(日面経過)を過ぎてからは明けの明星となり、日の出前の東の空に輝いています。7月13日に最大光度(マイナス4.5等)となります。おうし座にあり、明るさはマイナス4.4等~マイナス4.5等。
- 火星
- 日の入り後の南西の空に見えます。おとめ座にあり、明るさは0.9等~1.1等。下旬にかけて少しずつ東に動き土星に近付くように見えます。
- 木星
- おうし座にあり、日の出前の東の空に輝いています。明るさはマイナス2.0等~マイナス2.2等。7月15日の昼には月に隠される木星食が起こります。
- 土星
- 日の入り後の南西の空に見えます。おとめ座の1等星スピカの北側にあり、明るさは0.7等~0.8等。
参照:暦計算室ウェブサイト
- 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
- 「こよみ用語解説」の「天象」の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています
トピックス
夕方の西の空に水星を見つけよう

6月下旬に引き続き、7月1日に東方最大離角となる水星が日の入り後の西の低空で観察しやすくなっています。今年、日の入り後の西の空で水星を見つけられるチャンスは、次回の10月27日の東方最大離角となりますが、このときは水星の高度は今回よりも低く、残念ながら観察しやすくありません。7月中旬以降は、西空での高度をどんどん下げ再び見つけにくくなります。梅雨の晴れ間をねらって、ぜひこの機会に水星を見つけてみましょう。
明け方の空で惑星と月の共演

日の出前の東の空に、2つの明るい惑星が並んで輝いています。明けの明星とも呼ばれる金星と木星です。2つの惑星はおうし座にあり、近くではおうし座の1等星アルデバランが赤い輝きを放っています。7月14日から17日頃は、これに細い月が加わっていっそう美しい眺めとなります。とくに15日、16日は木星のすぐ近くを月齢25~26の月が通り過ぎていくようすがわかります。 アルデバランを目印にすると、7月上旬と下旬で2つの惑星が少しずつ位置を変えていくようすがよくわかります。
白昼の木星食

7月15日、日の出前に東の空で眺めた木星と月は、昼にかけてそのみかけの距離を縮め、やがて月が木星を隠す「木星食」が起こります(沖縄など一部の地域を除く)。ただし、昼の明るい空での現象となるため肉眼で確認するのは難しく、望遠鏡が必要になります。
夕方の空で惑星と月の共演

日の入り後の南西の空には、火星と土星の2つの惑星が輝いています。3月から4月にしし座にあった火星はどんどん東に移動し(順行)、6月下旬にはおとめ座に入り、8月には土星にだいぶ近付きます。それに比べて土星の動きはほとんどわからないほど遅く、引き続きおとめ座の1等星スピカの近くに輝いています。
7月25日には、この2つの惑星の近くに月が近付きます。夜空を照らす月とともに、2つの惑星とスピカがとてもよく目立つでしょう。