理論研究部は2019年3月31日に発展的に廃止され、新たな研究組織として2019年4月1日に科学研究部が発足しました。
理論研究部とは
理論研究部は、天文学の理論的研究を行っているところです。天文学といえば、望遠鏡を終夜のぞいている学問、というイメージが強いと思いますが、理論研究部では、紙と鉛筆、それにコンピュータを用いて研究を進めています。 観測結果を解釈し、その現象の本質を理解することが目標となります。またときにはどのような観測を行えばおもしろいことがわかるのかという提案も行っています。観測と理論の両輪で、天文学は発展しているのです。理論研究部の研究対象は非常に多岐にわたっていて、天体の運動、惑星、星、宇宙プラズマ、銀河、銀河団、活動銀河核、宇宙 の大規模構造、そして宇宙そのものまでが守備範囲です。 理論研究部で最近とくに力を入れているのが、数値シミュ レーションです。普通は実験することが不可能な天体現象を、コンピュータの中に再現するという試みです。「理論の望遠鏡」とでも呼ぶべきスーパーコンピュータ(世界でも 第一級の性能を持っています)が国立天文台(天文シミュ レーションプロジェクト)にあり、これを使って最新の研究成果を生み出しているのです。
所属プロジェクト

天文シミュレーションプロジェクト
理論研究部 公式サイト