センター

先端技術センター

先端技術センターとは

天文学の進歩は新しい観測手段の開発によってもたらされます。国立天文台が推進するプロジェクトの実現には、つねにその時代の限界に近い技術課題を解決していく必要があります。また、先の時代を見据えた基礎技術の開発もたいへん重要です。このため、超伝導受信機や大型衛星搭載装置などの開発が可能な大型で高度なクリーンルーム、先端的な光学試験設備、最新鋭の精密工作装置、金属3Dプリンター、特殊コーティング装置など世界最高水準の設備が整備され、共同利用も含めて活用されています。これまで、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)、アルマ望遠鏡の受信機や大型低温重力波望遠鏡KAGRAの防振装置などがセンターで開発・製作されています。今後は、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡の次世代観測装置、TMTの焦点面観測装置、次期太陽観測衛星SLOAR-Cや赤外線位置天文観測衛星JASMINEなどを中心として次世代観測装置に必須の基礎技術の開発にも取り組んでいきます。また、開発した天文観測装置用の技術を社会に生かすことを目的とし、社会実装プログラムを立上げ、活動を強化しています。

先端技術センターのようす

センター内にある大型クリーンルーム
センター内にある大型クリーンルーム。超伝導受信機や大型衛星搭載装置の開発が可能です。
メカニカルエンジニアリングショップ
メカニカルエンジニアリングショップは、観測装置を設計・製作しています。

このページをシェアする