Scientific Goals and Missions—RISE月惑星探査プロジェクト

Purpose

RISE月惑星探査プロジェクトは日本の惑星科学コミュニティの拠点として太陽系天体の内部構造と進化の研究のために惑星探査計画に参画・貢献し、地球そして系外惑星の生命生存環境の形成を明らかにすることを目指す。

Missions

本プロジェクトのミッションを以下に記す。

  1. JAXA宇宙科学研究所が推進する「火星衛星探査計画(MMX)」の測地学科学戦略チームに参加し、月周回衛星「かぐや」と小惑星探査「はやぶさ2」での月惑星測地学の経験をもとに、Phobos近傍からの観測運用、探査機軌道決定、地上データ処理、そしてデータ解析手法の検討に貢献する。
  2. 小惑星リュウグウの表層進化の研究のための「はやぶさ2」のレーザ高度計データを科学コミュニティへと提供するとともに、「はやぶさ2」拡張ミッション(「はやぶさ2#」)を支援する。また、関連する応用技術開発を進める。
  3. 「はやぶさ2」とMMXを最優先とした上で、ESAが推進する「木星氷衛星探査計画(JUICE)ミッション」において、JAXA宇宙科学研究所のリーダーシップの下でガニメデレーザ高度計(GALA)受光部の試験・運用に必要に応じて協力する。また、NASAやESAやJAXA等が検討する「国際宇宙探査(ISE)」への日本の惑星科学コミュニティの参画、そして産官学の連携を支援する。

Primary Scientific Goals

本プロジェクトの主要科学達成目標を以下に記す。

  1. 探査機軌道力学とPhobos形状に関わる測地プロダクトの提供、および形状・重力・回転から天体の内部構造を拘束することを通して、火星衛星の起源の解明に寄与する。
  2. 小惑星リュウグウと「はやぶさ2#」の対象天体の内部の流動による形状変化、表層レゴリスの移動を明らかにする。
  3. JUICEとISEの科学観測に向けて、氷衛星地殻のテクトニクス、月の地下浅部構造、火星の地下水圏の科学研究を開拓する。

Target Date

2026年3月末

このページをシェアする