Scientific Goals and Missions—ハワイ観測所
Purpose
ハワイ島マウナケア山頂に設置した大型光学赤外線望遠鏡「すばる」の機能を強化し、超広視野撮像分光による大規模サーベイ観測を中心として国際学術コミュニティーに供し、宇宙の構造進化と元素の起源に迫る。
Missions
本プロジェクトのミッションを以下に記す。
- 安定した望遠鏡の運用を実現し、最大限の観測時間を利用可能とし、そしてより広範なコミュニティーに拡大するためにユーザーにとって使い勝手の良い運用システムを供する。
- 最先端の観測所を運用・維持し、そして発展させていくことにより、高品質なデータを準備し、そのデータセットを科学コミュニティーへと供する。
- より幅広い分野からの科学要求に即した研究成果が出されると共に、その成果に対して科学コミュニティーからの正当な評価を得る。
Primary Scientific Goals
本プロジェクトの主要科学達成目標を以下に記す。
- 超広視野主焦点カメラHSC、超広視野多天体分光器PFSを用いてダークマターとダークエネルギーの正体を究明し、ニュートリノ質量を決定する。
- 広視野高解像赤外線観測装置 ULTIMATEで前人未到の超遠方宇宙探査を実現し、宇宙最初期に生まれた天体の性質を解き明かし、PFS、 HSCによる大規模サーベイ観測で銀河の進化の様子を明らかにする。
- HSC、PFS、ULTIMATEを駆使し、ブラックホールや中性子星の合体、ニュートリノバーストを、重力波望遠鏡やニュートリノ観測装置、他望遠鏡と協力して観測し、元素の起源を探る。
- アストロバイオロジーセンターと密接に連携しながら近赤外ドップラー分光装置IRD、極限補償光学SCExAOを用いた地球型系外惑星の間接探査を推進し、将来のTMTを用いた直接撮影に繋げる。
Target Date
2032年3月末