自然科学研究機構 国立天文台

Scientific Goals and Missions—ハワイ観測所

Purpose

銀河誕生時の宇宙の姿を探り、太陽系外の惑星の謎に迫るため、米国ハワイ州ハワイ島マウナケア山頂に設立した口径8.2mの大型光学赤外線望遠鏡(すばる)を用いて、国内外の研究者による共同利用観測を推進する。

Missions

本プロジェクトのミッションを以下に記す。

  1. 安定した望遠鏡の運用を実現し、最大限の観測時間を利用可能とし、そしてより広範なコミュニティーに拡大するためにユーザーにとって使い勝手の良い運用システムを供する。
  2. 最先端の観測所を運用・維持し、そして発展させていくことにより、高品質なデータを準備し、そのデータセットを科学コミュニティーへと供する。
  3. より幅広い分野からの科学要求に即した研究成果が出される共に、その成果に対して科学コミュニティーからの正当な評価を得る。

Primary Scientific Goals

本プロジェクトの主要科学達成目標を以下に記す。

  1. ビッグバン後10億年以内の宇宙初期を観測し、宇宙における天体の形成過程を研究する。具体的には、超広視野主焦点カメラ(HSC)で、宇宙誕生後10億年以内の宇宙再電離期の銀河を観測する。
  2. 遠方宇宙を広い天域にわたって観測することにより、宇宙の大規模構造の起源を研究する。具体的には、超広視野主焦点カメラ(HSC)と超広視野多天体分光器(PFS)により遠方宇宙を広い天域にわたって観測し、宇宙の大規模構造のもとになったダークマターの分布を明らかにする。
  3. 太陽系外惑星を直接観測し、その性質を研究する。具体的には、近赤外線高コントラスト面分光装置(CHARIS)を用いて木星型の太陽系外惑星を直接観測し、大気の状態を調べる。また、赤外線ドップラー装置(IRD)を用いて太陽より小さな恒星の視線速度を高精度で観測することで地球型の太陽系外惑星の検出を試み、その性質を明らかにする。
  4. 重力波、ニュートリノ観測と協調した新たな天文学(マルチメッセンジャー天文学)を推進する。具体的には、中性子星やブラックホールの合体、ニュートリノバーストを、重力波望遠鏡やニュートリノ観測装置、他波長望遠鏡と協力して観測し、重元素の起源および超高エネルギー宇宙線の起源を明らかにする。
  5. 惑星系形成領域を観測し、惑星の形成過程を研究する。具体的には、近赤外線高コントラスト撮像カメラ(HiCIAO)を用いて惑星形成領域や生まれたての惑星を観測し、惑星の形成過程を研究する。

Target Date

2022年3月末