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アルマ2計画に向け、韓国との協力協定を改訂
国立天文台と韓国天文宇宙科学研究院(Korea Astronomy and Space Science Institute、KASI)は、最先端の研究協力をより安全に深化させるために、2014年に締結されたアルマ望遠鏡に関する協力協定書を改訂し、調印式を執り行いました。
2025年10月23日、土居守(どい まもる)国立天文台長をはじめ、国立天文台アルマプロジェクト長の井口聖(いぐち さとる)教授、国立天文台アルマプロジェクトマネージャ代行の小杉城治(こすぎ じょうじ)准教授がKASIを訪問しました。今回の協定書の更新は、昨今の世界的な状況を踏まえ、共同研究における情報管理や知的財産の保全強化を狙いとしています。調印式の前後には、土居台長によるプレゼンテーションをはじめKASIの幹部や多くの研究者との会合が行われ、これまでの協力で達成されてきた数多くの成果を振り返りました。また、「アルマ2計画」の骨子となるアルマ望遠鏡の機能強化(Wideband Sensitivity Upgrade: 広帯域感度アップグレード)への東アジアからの大きな貢献のひとつであり、本協定書のもとで現在共同開発中のトータルパワーGPU分光計(TPGS: Total Power GPU Spectrometer)についても進捗状況を共有しました。さらに、「アルマ2」時代に必要となる新しい協力の可能性についても活発な意見交換が行われました。