自然科学研究機構 国立天文台

アジア太平洋地域の天文学についての国際会議、2023年夏に日本での開催が決定

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写真:2023年開催のAPRIMの会場となる「ビッグパレットふくしま」。
2023年開催のAPRIMの会場となる「ビッグパレットふくしま」。

国際天文学連合(IAU)が主催する、アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議APRIM(Asia-Pacific Regional IAU Meeting)が、2023年夏に福島県郡山市で開催されることが決定し、2021年5月26日の日本学術会議物理学委員会IAU分科会で公表されました。同会議の日本での開催は、1984年、2002年と合わせて3回目となります。

IAUは1919年に創立され、現在は世界82の国と地域が参加し1万4000名を超える会員を擁する、天文学者の国際団体です。日本学術会議 物理学委員会 IAU分科会(以下、IAU分科会)が、このIAUの日本国内の窓口組織となっています。アジア太平洋地域の天文学者が集まるAPRIMは、IAUが主催する最大規模の地域会議の一つで、3年に1度開催されます。APRIMには毎回、総勢500名から1000名の参加があり、天文学の国際会議としてはIAU総会に次ぐ規模です。1978年に第1回目となる会議をニュージーランドで開催して以降、その回を重ねてきました。しかし、オーストラリアで開催予定だった2020年の会議は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響により中止となってしまいました。

日本は、1984年(京都)、2002年(東京)と、過去に2回のAPRIMを招致した実績があります。しかしそれ以降の開催がなかったことから、IAU分科会は、2023年に開催が予定されているAPRIMの日本への招致に向けた議論を続けてきました。そして、IAU分科会委員長が招致責任者となることや、東日本大震災からの復興支援の観点から、開催地を福島県とすることを決めたのです。次回会議を招致するためには、2020年会議の科学組織委員会のメンバー(17カ国22名)が審査員となるコンペティションを通過し、さらにIAUの執行委員会の承認を得なければなりません。2021年4月に開かれたコンペティションには、開催候補地の協力を得ながら、日本天文学会をはじめとする国内の天文学関連団体、福島県立会津大学、郡山市にキャンパスを置く日本大学工学部等の支援のもとで臨みました。審査の結果、次のAPRIMの開催地を福島県郡山市とすることが承認され、2021年4月21日に内定、その後諸般の調整を経て、5月26日に正式にIAU分科会での公表に至りました。

この次回APRIMは、福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」を会場に2023年夏の開催を予定しています。

画像:2017年に台湾の台北で開催されたAPRIMのオープニングセレモニーのようす。(Credit: ASROC)
2017年に台湾の台北で開催されたAPRIMのオープニングセレモニーのようす。(Credit: ASROC)

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