- 広報ブログ
2025年12月の星空情報
2025年12月のほしぞら情報です。
7日の夜、東の空で月が木星に近づきます。満月から2日過ぎた明るい月のそばに、マイナス2.6等の木星が寄り添います。最も近づくのは8日の午前3時半ごろ。そのころには空高くに移動し、寄り添った姿は明け方まで楽しめます。
明け方の東の空では、水星の観察ができます。8日に西方最大離角をむかえ、11月おわりから16日ごろまでは、日の出30分前に高度10度を超えます。東の空が開けた場所で、明るく光る水星を探してみましょう。
ふたご座流星群は、14日の夜から15日の明け方にかけてが見頃です。13日から14日にかけても、多くの流星が見られるでしょう。月明かりの影響が少なく、良い条件で観察できます。
放射点は、ふたご座のカストルの近く。空の暗い場所では、1時間に50個ほどの流星が期待できるでしょう。
22日は冬至。1年でいちばん夜が長い日です。宵の南西の空には土星、東の空には木星。そして昇ってきた冬の星ぼしが、静かな光で空を満たします。西の空には秋の星ぼしが沈みゆき、東の空からは冬の星たちが姿を見せます。季節の星が入り交じる夜空を、ゆっくりと眺めてみてください。
12月の月の暦
5日:満月 12日:下弦 20日:新月 28日:上弦
(三上)
映像制作スタッフおススメ現象ピックアップ「編集卓でひと息つきながら、ふたご座流星群を待つ」
12月になると編集卓にかじりつく時間がふえて、ふと窓を見るたびに空がやけに澄んで見える。
「今日はノイズ、少ないな」なんて、まるでモニターみたいに空を見てしまう自分がちょっとおかしい。
でも、そんな冬の空は、ふたご座流星群にぴったりだ。
流れ星を“偶然待つ”んじゃなくて、“狙って見に行く”楽しさがある。
放射点だって決まっていて、そこから次々と流れてくると思うと、大人になってもワクワクする。
極大は12月14日の深夜。
街の灯りから少し離れれば、静かな夜にたくさんの光が走るはず。
編集の手を止めて、ほんものの星を見に行くには、ちょうどいい頃だ。
(伊藤)