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2024年2月の星空情報
2024年2月の星空情報です。立春を迎えてそろそろ次の季節を感じる頃ですが、夜空では今しばらく冬の星座が主役を占めています。
「明けの明星」として輝いてきた金星ですが、日に日に高度が低くなっています。夜明けの空を彩る、細い有明の月との共演も、今シーズンは見納めです。
宵の空では、引き続き明るい木星が目を引きます。15日に月と接近して見えます。
冬の夜空の目印「冬の大三角」。その中を貫く冬の天の川は、夏の天の川に比べて淡く見えます。天の川銀河の中心とは反対の、星の少ない方向を見ているのです。
2024年は、2月が平年より1日多い、閏(うるう)年。2025年の「暦要項(れきようこう)」も発表され、暦と天文の関係を感じる2月です。
2月の月の暦
3日:下弦 10日:新月 17日:上弦 24日:満月
ワンポイント・アドバイス
2024年は閏年。2月の日数が1日多く、29日あります。地球が太陽の周囲を公転する周期(太陽年)は365.2422日。整数で数えるカレンダー上の日数に対して端数があるため、それを切り捨てると多少の差(1年ごとに約6時間)が年々積み重なっていきます。それを補正する年が「閏年」。現在日本で採用している太陽暦(グレゴリオ暦)では、平年を365日として、400年の間に97日追加することで、ずれを調整しています。閏年とする規則は、(1)西暦が4で割り切れる年は閏年とするが、そのうち、(2)100で割り切れる年は閏年としない。ただし、(3)400で割り切れる年の場合は閏年とする。というものです。
このように、私たちの生活の基盤となる暦は、天体の運行を基礎として作られています。法令に定められた設置目的に「天象観測並びに暦書編製」が含まれている国立天文台は、太陽・月・惑星の視位置をはじめとする暦象事項を推算し、二至二分を含む二十四節気や朔弦望(さくげんぼう)、国民の祝日・休日などを「暦要項(れきようこう)」として発表しています。毎年2月の最初の官報に翌年の暦要項が掲載されます。