これまで流星群名には、放射点の位置を示す星座名(例:オリオン座流星群など)や、その付近の恒星名(例:みずがめ座η流星群など)が用いられてきました。 その一方で、母天体の彗星に由来する名称(例:ジャコビニ流星群、ポンス・ウィンネッケ流星群など)が用いられたり、流星群を見出した人によって別の流星群名が使用されたりすることにより、一つの流星群について複数の流星群名が存在することもありました。 また異なる時期に活動する流星群の放射点の位置が近い場合には、2つの流星群について同じ流星群名が用いられるような場合もありました。
このようなことによる混乱をさけるために、国際天文学連合の第22委員会では、2006年8月の総会にて作業部会を設置し、流星群の正式名称決定のための議論を行ってきました。 その結果、2009年8月に行われた総会において、64の流星群について公式な名称が確定しました。 また、流星群は今後も追加されることが想定されますが、この際の名称の付与方法についても決定しました。
そこで和名についても、国際天文学連合が決定した名称について、一定のルールで設定することにしました。 この和名設定のルールについては、2009年8月に開催された流星会議におけるアマチュアの方々を含めた議論を元に、国立天文台で設定したものです。
確定した110の流星群(2023年6月現在)について、和名を一覧表にまとめました(2024年12月30日更新)。
原則として、学名を一定のルールで和訳した形式を用いる。