自然科学研究機構 国立天文台

No.233(2021年12月8日発行)理科年表 2022 刊行 など

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 国立天文台 メールニュース No.233 (2021年12月8日発行)
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国立天文台の研究成果やイベント、注目したい天文現象などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

◇もくじ-------------------
・お知らせ:理科年表 2022 刊行
・お知らせ:GALAXY CRUISE:1カ月で1000個分類しようキャンペーン
・天文現象:12月中旬、ふたご座流星群が活発に
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▼お知らせ
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■理科年表 2022 刊行

 『理科年表』(国立天文台編)は、暦、天文、気象、物理/化学、地学、生物、環境の7部門からなる科学全般を網羅したデータブックです。その2022年版が刊行されました。
 暦部では、惑星の等級算出方法を改訂、トピックスで詳細を解説しています。
 天文部では、国際的な共同観測体制が整い、続々と成果を上げている重力波について、項目を新設しました。トピックスでは、「小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星リュウグウ探査」で採取されたサンプルの初期分析成果について解説しています。
 気象部では平年値を10年ぶりに大改訂、物理/化学部や地学部でも最新の知見や観測に基づいてデータを更新しています。生物部では「ゲノム科学が解明するホモ・サピエンスの進化」で古代人のDNA解析から浮かび上がった人類の進化について解説、環境部では「東日本大震災から10年 ―ゲノム・コホート研究の現状―」で東北メディカル・メガバンク計画で行われてきた未来型医療研究について解説しています。

 理科年表は多数の研究機関の協力の下に国立天文台が編さんする、日本で最も信頼されている「自然界の辞典」です。大正14(1925)年に創刊されましたが、第2次世界大戦中に休刊していた時期があり、今号が第95冊となります。創刊号から最新号までのデータを集録した『理科年表プレミアム 個人版』もぜひご利用ください。

 また、環境データに特化した『環境年表 2021-2022』(国立天文台編)も刊行されました。「巨大衛星網(メガコンステレーション)による天文学研究や生態系への影響」では、天体観測にとって深刻となっている巨大衛星網の影響について解説しています。

 理科年表オフィシャルサイトでは、これまでのトピックスやその後日談を順次掲載しています。『環境年表 2021-2022』の関連データや、授業に活用するためのワークシートなども公開していますので、ぜひご活用ください。

▽理科年表オフィシャルサイト
 https://www.rikanenpyo.jp/


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■GALAXY CRUISE:1カ月で1000個分類しようキャンペーン

 「GALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ)」は、市民の力を借りて、すばる望遠鏡が捉えた多数の銀河の形を調べ、その分類を進める「市民天文学」プロジェクトです。
 広大な範囲にわたって観測した画像には、他の銀河とすれ違ったり衝突したりした際に、形が大きく変わってしまった「衝突銀河」が多数写っています。その形の特徴を調べ、こういった衝突銀河がどのくらいあるかを数えることは、銀河の生い立ちをひも解き、その多様性の謎に迫ることにつながります。
 この銀河の分類を集中的に進めることを目的にしたキャンペーン「1カ月で1000個分類しようキャンペーン」を、今年も年末年始に開催します。期間は、2021年12月11日から2022年1月10日までの1カ月間です。この期間に分類を進めると、画面にあるイラストが表示され、100個、300個、1000個分類するごとに、そこに「すばる望遠鏡」が完成!さらに、2022個の銀河を分類すると、このすばる望遠鏡になにか変化が……?
 年末年始休暇や冬休みの期間中には、このキャンペーンに参加して、銀河の分類を楽しみながら天文学者と一緒に銀河の謎に挑戦してみましょう。

▽GALAXY CRUISE
 https://galaxycruise.mtk.nao.ac.jp/

▽あなたも天文学者! 研究者とともに銀河の謎に挑戦
 「GALAXY CRUISE」サイトを公開
 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2019/20191101-prc.html


▼天文現象
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■12月中旬、ふたご座流星群が活発に

 毎年12月中旬には、三大流星群の一つである「ふたご座流星群」が活発に活動し、ふだんよりも多くの流星が見られます。
 ふたご座流星群の流星が最も多く出現すると予想されているのは、今年は12月14日頃です。ただ、この頃は上弦を過ぎた月が夜空を明るく照らすため、月が沈む未明から明け方までの時間帯に観察するのがお勧めです。
 12月13日の夜から14日の明け方にかけてと、14日夜から15日明け方にかけての2夜は、とくに多くの流星が見られると予想されています。14日未明(13日深夜過ぎ)に月が沈んでからの時間帯に見られる流星が最も多く、夜空が暗い場所で観察した場合の流星数は、1時間当たりおよそ30個から40個程度と予想されます。
 流星はふたご座の方向にだけ現れるのではなく、空全体に現れますので、できるだけ空を広く見渡すようにして観察しましょう。
 今年のふたご座流星群については、国立天文台ウェブサイトの「ほしぞら情報」を、流星群についての詳しい解説は、基礎知識の「流星群」をご覧ください。

▽ふたご座流星群が極大(2021年12月)
 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/12-topics02.html
▽流星群
 https://www.nao.ac.jp/astro/basic/meteor-shower.html


◇編集後記-----------------
理科年表、ふたご座流星群、という話題を並べていると、あっという間に年の瀬がやってきます。2021年も行動制限を余儀なくされた年でしたが、そろりそろりと薄氷を踏むがごとく、世の中も少しずつ日常を取り戻しつつあるようです。来年は安全な生活が送れる年になりますように、流れ星に願ってみましょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2021年12月8日
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