国立天文台 メールニュース
No.158(2016年2月18日発行) 3月9日は部分日食、他
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.158 (2016年2月18日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- もくじ ■3月9日は部分日食 ■岡山天体物理観測所「特別観望会2016春」のご案内[岡山] ■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山] ----------------------------------------------------------- ■3月9日は部分日食 2016年3月9日、日本全国で部分日食を見ることができます。 日食は太陽が月によって隠されて欠けたように見える現象です。今回の日食 は、インドネシアなど東南アジア地域の一部では皆既日食として、日本では部 分日食として観察できます。日本国内 (人が居住している場所) で見られる日 食としては、2012年5月21日の金環日食以来およそ4年ぶりとなります。 日本国内では、月に隠される太陽のおおよその面積は、食の最大時で、那覇 で20パーセント、東京で15パーセント、札幌で5パーセントで、南東の地方ほ ど太陽が隠される割合が大きくなります。 日食が見られる時間帯は、東京では、月が太陽を隠し始める部分食の始まり が10時12分、食が最大となるのが11時8分、部分食の終わりが12時5分となりま す。各地の日食の予報の詳細は、国立天文台 暦計算室の「日食各地予報」を ご覧ください。 今回日本で見られる部分日食は、太陽が月に隠される割合はそれほど大きく はないものの、全国で日食の始まりから終わりまで観察することができます。 観察の際には太陽観察専用の器具を使い、決して肉眼で直接太陽を見ることが ないように、安全な方法で観察を行うようにしてください。遮光グラスを使用 して観察する場合も、必ず取り扱い説明書に従い、長時間におよぶ観察を避け るようにしてください。 次回日本国内で起こる日食は2019年1月6日の部分日食で、全国で見ることが できます。 ▽ほしぞら情報 3月 2016年3月9日 日本全国で部分食 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2016/03-topics02.html ▽国立天文台 暦計算室 http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/ ■岡山天体物理観測所「特別観望会2016春」のご案内[岡山] 国立天文台 岡山天体物理観測所は、ふだん共同利用観測に使用している188 センチメートル反射望遠鏡を使った一般向けの「特別観望会」を開催します。 現在、4月2日に開催する「特別観望会2016春」の参加者を募集中です。観望天 体は、おおぐま座の「インテルクルース」 (注) と木星を予定しています。 参加ご希望の方は往復はがきでご応募ください。定員は80名、応募者多数の 場合は抽選となります。応募締め切りは3月11日 (必着) です。 皆様、奮ってご応募ください。応募方法等の詳細は、岡山天体物理観測所ウェ ブサイト「特別観望会2016春」のご案内をご覧ください。 注:2008年に岡山天体物理観測所の188センチメートル反射望遠鏡で発見さ れた太陽系外惑星系の主星「おおぐま座 HD 81688」の名称。国際天文 学連合による太陽系外惑星系命名キャンペーン「NameExoWorlds」を通 じて名付けられたものの一つ。 ▽「特別観望会2016春」のご案内 (岡山天体物理観測所) http://www.oao.nao.ac.jp/public/event/sp2016s/ ■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山] 国立天文台野辺山宇宙電波観測所では、45メートル電波望遠鏡を使った「電 波天文観測実習」の参加者を募集しています。 この実習では、45メートル電波望遠鏡やアルマ望遠鏡を使った最先端の研究 に携わる研究者の指導の下、天文学に関心を持つ大学生の皆さんに、45メート ル電波望遠鏡を使った観測を通じて実際の電波天文学に触れていただくことを 目的としています。 参加者には、ふだん研究者が行っている、望遠鏡の操作、データ取得・解析、 結果のまとめなどを実習していただきます。特に専門知識は必要ありませんが、 大学で物理実験を経験していることが望ましいです。 関心を持つ多くの皆様のご応募をお待ちしています。 日程:2016年6月6日 (月) より6月10日 (金) までの4泊5日 場所:国立天文台野辺山宇宙電波観測所 対象:大学の理科系学部 (教育学部の理科系も含む) に属する学生 応募締め切り:2016年4月18日 (月) 必着 応募方法等の詳細は、ウェブサイトを参照のこと ▽電波天文観測実習 (国立天文台野辺山宇宙電波観測所) http://www.nro.nao.ac.jp/~nro45mrt/misc/45school.html _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2016年2月18日 _____________________________________________________________________