国立天文台 メールニュース

No.51 (2011年8月16日発行) 岡山天体物理観測所特別公開[岡山]、ほか

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    国立天文台 メールニュース No.51  (2011年8月16日発行)
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もくじ
■岡山天体物理観測所特別公開[岡山]
■すばる望遠鏡が捉えた「赤く燃ゆる銀河」のすみか
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■岡山天体物理観測所特別公開[岡山]

 岡山天体物理観測所と岡山県浅口市の岡山天文博物館では、8月27日に特別
公開を開催します。
 岡山天体物理観測所では、188センチメートル望遠鏡ドームと50センチメー
トル望遠鏡ドームを公開し、観測所の活動と研究成果を分かりやすく紹介しま
す。また、観山正見 (みやましょうけん) 国立天文台長による特別講演や188
センチメートル望遠鏡の反射鏡の見学など、特別公開ならではの催しを多数予
定しています。
 隣接する岡山天文博物館でも、プラネタリウム投映や天文工作など、大人か
ら子供まで楽しめる多くの催しが予定されています。

 日程:8月27日 (土) 9:30-16:30
 会場:岡山県浅口市鴨方町本庄3037-5
    国立天文台岡山天体物理観測所および岡山天文博物館

 ▽特別公開2011のご案内
  http://www.oao.nao.ac.jp/public/event/od2011/

 ▽岡山天文博物館
  http://www.city.asakuchi.okayama.jp/museum/index.html


■すばる望遠鏡が捉えた「赤く燃ゆる銀河」のすみか

 東京大学と国立天文台の研究者から成る研究チームは、すばる望遠鏡の主焦
点カメラに水素の発するHα輝線を捉える特殊なフィルタを装着して、40億光年
かなたにある巨大な銀河団の観測を行いました。そして、この銀河団の周辺に、
Hα輝線を放ち赤く輝く星形成銀河を多数発見しました。
 研究チームはこれらの赤く輝く銀河を「赤く燃ゆる銀河」と名付け、これら
の銀河の正体を詳細に調べました。その結果、これらの銀河が、間もなく星形
成を終え若さを失いつつあること、また、銀河団の中心から遠く離れた場所に
群れを成して存在していることが明らかになったのです。
 比較的まれな天体であると考えられていた「赤く燃ゆる銀河」の集中する領
域がこれほどはっきりと示されたのは初めてのことです。今回の発見は、銀河
団や銀河群のような密集地帯における銀河の進化を理解する上で、重要な手掛か
りになると期待されています。

 ▽すばるパノラマ画像がうつしだす、「赤く燃ゆる銀河」の棲みか 
  http://subarutelescope.org/Pressrelease/2011/08/05/j_index.html

 ▽すばる望遠鏡
  http://subarutelescope.org/j_index.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2011年8月16日

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