自然科学研究機構 国立天文台

No.27 (2011年1月12日発行) 太陽観測衛星「ひので」が見た金環日食、ほか

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    国立天文台 メールニュース No.27  (2011年1月12日発行)
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もくじ
■太陽観測衛星「ひので」が見た金環日食
■板垣さんと坪井さん、きりん座方向にある銀河に超新星を発見
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■太陽観測衛星「ひので」が見た金環日食

 1月4日、今年に入って初めての日食が、ヨーロッパ、アフリカ北部、中央ア
ジア地域で見られました。この日食は、地上では部分日食として観測されまし
たが、高度680キロメートルを周回する太陽観測衛星「ひので」の軌道上では
金環日食として観測されました。
 今回の日食で、「ひので」は3回にわたって月の影を通過しましたが、1回目
と3回目の通過では部分日食を、18時8分から18時23分まで (日本時間) の2回目
の通過では18時16分頃に北極付近の上空で13秒間の金環日食を観測しました。
 「ひので」は2006年9月23日に打ち上げられましたが、この期間に部分日食だ
けでなく、2007年3月19日に皆既日食、そして今回の2011年1月4日に金環日食を
観測しています。
 この金環日食の画像と動画を、国立天文台ひので科学プロジェクトのウェブ
サイトで公開していますので、ぜひご覧ください。

 ▽「ひので」が見た金環日食
  http://hinode.nao.ac.jp/news/110104AnnularEclipse/


■板垣さんと坪井さん、きりん座方向にある銀河に超新星を発見

 山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、1月7日 (世界時、以
下同じ) の観測から、きりん座方向にある銀河 NGC 2655 の中に15.8等の超新
星を発見しました。また、広島県広島市の坪井正紀 (つぼいまさき) さんも、
1月8日の観測から、15.7等のこの超新星を独立に発見しました。
 これらの発見は、国際天文学連合電報中央局に報告され、この超新星は
「2011B」と命名されました。

 ・発見日時 2011年1月7.431日 = 1月7日10時21分 (板垣さん)
       2011年1月8.459日 = 1月8日11時01分 (坪井さん)
 ・発見位置 (注)
       赤経 8時 55分 48.50秒
       赤緯 +78度 13分 2.7秒 (2000年分点)

 なお、この超新星は、母銀河の中心から東に31.7秒角、南に21.4秒角の位置
にあります (注)。

 板垣さんは、先月2010年12月に超新星を3個発見したばかりです。通算では
67個目 (独立発見を含む) の発見となり、日本人アマチュア天文家による超新
星発見個数の最多記録をさらに更新中です。また坪井さんは、昨年8月に発見
した「2010gz」以来で、通算では4個目 (独立発見を含む) の超新星発見とな
りました。

 注:位置は、板垣さんの観測による

 ▽参照
  CBET No. 2625 : SUPERNOVA 2011B IN NGC 2655 (2011 Jan 9)

 ▽日本人が発見した超新星一覧
  http://www.nao.ac.jp/new-info/supernova.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2011年1月12日

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