今週の一枚

冬の星座を仰ぎ見る

冬の星座を仰ぎ見る

広い三鷹キャンパスのほぼ中央にある自動光電子午環とその観測室は、天体の精密な位置観測に使われていた施設です。この観測室の周囲は、三鷹キャンパスの中でも最も空が開けている場所です。すでに観測の一線を退いた自動光電子午環は、現在は天文機器資料館として、見学コース内の施設の一つとして生まれ変わっています。一年で最も寒い季節、現役を退いた観測室が、南の空に昇る冬の星座を静かに仰ぎ見ています。

(文:小野智子(国立天文台 天文情報センター))