質問1-2
どうなったときが「日の出」「日の入り」?もう真っ暗?
「太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻」を、日の出・日の入りの時刻と定義しています。ですから、日の出で言えば、太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りで言えば、太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間です。
日の出・日の入りを実際に見たことがある人であればわかると思いますが、そのときの空は、少々薄暗くはありますが、屋外で明かりが必要なほど暗い状態ではありません。
日の出前や日の入り後の、空がうす明るい状態を「薄明」と呼びます。薄明は「市民薄明(常用薄明)」「天文薄明」などの段階に分けて考えることがあります。「市民薄明」は「灯火なしで屋外の活動ができる」目安とされ、日本では日の出前・日の入り後30分間程度です。また「天文薄明」は「空の明るさが星明かりより明るい」目安であり、日の出前・日の入り後1時間30分程度です。
日本よりもっと緯度が高い地域では、夏の薄明の時間は日本より長くなります。日の入り後の薄明が終わってすぐに、日の出前の薄明が始まってしまい、完全に暗くなるときがほとんどない状態が「白夜」です。