東京の星空・カレンダー・惑星(2022年6月)
概要
日の入りの時刻が1年で最も遅くなるのが6月の終わり頃です。空が暗くなると、春の星座は西に傾いており、東の空には入れ替わるように夏の星座が昇ってきます。 中旬から下旬にかけて、明け方の空にすべての惑星が勢ぞろいします。惑星のうち肉眼で簡単に見ることができるのは、水星、金星、火星、木星、土星の5つです。その中で見ることが最も難しい水星が、16日に西方最大離角となって比較的見やすくなります。
東京の星空

カレンダー(6月)
3日 | 水星が留 |
5日 | 土星が留 |
6日 | 芒種(太陽黄経75度) |
7日 | 上弦 |
11日 | 入梅(太陽黄色80度) |
14日 | 満月 |
16日 | 水星が西方最大離角 |
21日 | 夏至(太陽黄経90度)/下弦 |
29日 | 新月/海王星が留 |
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置しています。16日に西方最大離角となりますが、日の出30分前の高度は10度もなく観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の出前の東の低空に見えています。明るさはマイナス3.9等。
- 火星
- うお座とくじら座の境界付近を東に移動しています(順行)。日の出前の東の空に見え、明るさは、0.6等から0.5等。
- 木星
- うお座とくじら座の境界付近を東に移動しています(順行)。日の出前の南東の空に見え、明るさはマイナス2.2等からマイナス2.4等。
- 土星
- やぎ座を東に移動していますが(順行)、5日に留(りゅう)となり、以降は西向きの動き(逆行)に転じます。留のころには、星空の中での土星の動きが止まったように見えます。真夜中の南東の低空に見え、明るさは0.7等から0.6等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。