自然科学研究機構 国立天文台

水星が西方最大離角(2022年6月)

水星が西方最大離角 2022年6月19日から30日 日の出30分前 東京の空 東京の日の出時刻 6月19日 4時25分、24日 4時26分、27日 4時27分、30日 4時28分
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水星を探そう!

6月中旬から下旬にかけて日の出直前の東の低空に水星が姿を見せています。

水星は、太陽系の一番内側を公転している惑星です。このため見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、水星が見つけやすくなる時期は、太陽からの見かけの距離が大きくなる「最大離角」前後に限られています。

水星は16日に西方最大離角を迎えますが、今回は、高度が高くなって見やすくなるのはそれより少し後の期間です。今回東京では日の出30分前の水星の高度が、観察しやすい目安となる10度を超えることはありません。しかし、6月18日から27日までの間は8度を超えます。他の地域でも大きな違いはなく、この期間は水星を見るのに比較的良い時期となります。
また、27日以降は水星の高度が8度を下回ってだんだんと低くなっていきますが、明るさは徐々に明るくなりますので、空の状況などによっては、見つけやすいかもしれません。

山や高い建物等で視界が遮られていると、空の低い位置までを見渡すことができません。低空にある水星を見つけるためには、山や高い建物等で東の空の視界が遮られていない場所を選びましょう。加えて、低空に雲のない、よく晴れた日が観察に適しています。

水星探しは、空がまだ暗いうちから始めましょう。水星の高度は低いものの、地平線近くまで晴れていれば、空が暗いほうが水星を見つけやすいはずです。水星よりずっと明るい金星が近くにありますので、まず金星を見つけ、金星の左下を探すと見つけやすいでしょう。
また、双眼鏡を使うと水星を探しやすくなります。双眼鏡を使う際は、太陽を見ないよう、日の出前に観察が終わるよう注意してください。

6月の中旬から下旬にかけては全ての惑星が明け方の空に勢ぞろいしています。肉眼で見つけやすい水星、金星、火星、木星、土星を同時に見ることに挑戦してみましょう。今回の西方最大離角では水星の高度があまり高くないため、水星を見つけるのは簡単ではないかもしれません。しかし、いちばん難しい水星を見つけることができれば、5つの惑星を同時に見ることはそれほど難しくはないはずです。(詳しくは「惑星が勢ぞろい(2022年6月)」をご覧ください。)

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。「こよみの計算」では、各地の太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。