月が金星、火星に接近(2022年2月)

日の出前の南東の空で金星が明るい
2月の日の出前の南東の空には、金星がたいへん明るく輝いています。金星は、13日に最大光度となり、マイナス4.9等まで明るさを増します。これは、1等星の100倍以上という明るさです。
このころの金星は大変明るく、昼間の青空の中でも見ることができます。誤って太陽を直接見ないよう十分注意して、昼間の金星の観察に挑戦してみましょう。日の出前のまだ薄暗いうちに金星の位置を確かめておき、空が明るさを増す間にときどき位置を確認し直すと、日の出の後も金星を比較的容易に見つけることができます。
細い月が金星と火星に接近
27日、28日には、翌月3日に新月となる細い月が金星に近づき、目を引く眺めとなります。早起きをして、南東の方角が開けた場所で観察してみてください。
月は、27日には金星の右にありますが、翌28日には金星の下にまで移動します。
金星のすぐ下には、それほど目立つ明るさではありませんが、赤い星が見えます。今年(2022年)12月に地球に最接近する火星です。これから9か月ほどかけて地球に接近し、それに伴って明るくなっていく様子を、時々観察してみてください。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「こよみの計算 」では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。「こよみ用語解説」の「天象」の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。