自然科学研究機構 国立天文台

月と火星が接近(2021年1月)

月と火星が接近 2021年1月21日 18時頃 東京の空
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半月と火星の接近に注目!

日の入りから1時間ほどたち空が暗くなった頃、南の高い空には赤く輝く火星が見えています。2020年10月の地球最接近時にはマイナス2.6等の明るさだった火星も、1月になると約0等と、明るさもいくらか穏やかになってきました。

1月21日には、火星のすぐ下側に上弦の月が見えます。このころの火星の視直径(見かけの直径のこと。角度で表す)は9秒角ほどで、視直径が20秒角以上あった最接近の頃の半分にも満たない大きさです。望遠鏡での詳細な観察には厳しくなってきましたが、夜空ではまだまだ明るく見えます。月と火星の共演は、私たちを楽しませてくれることでしょう。

月は地球の周りを約1カ月かけて公転しています。このため、地球から見ると月は、約1カ月かけて空を西から東へと日々、移動していきます。月も惑星も黄道(天球上の太陽の通り道)の近くに位置しているため、月と惑星の接近はしばしば起こります。月と惑星たちの共演を楽しむ機会はたくさんありますが、月の形や惑星との位置関係、そして、見える時間帯は毎月同じわけではありません。これからも一期一会の光景を楽しみましょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。