自然科学研究機構 国立天文台

金星と土星が接近(2019年12月)

金星と土星が接近 2019年12月9日から13日 日の入り1時間後 東京の空
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夕方の西の空で接近する金星と土星を見よう

12月の初め、夕方暗くなった頃に南西の空を見ると、「宵の明星」となった金星が見やすくなっているのに気づきます。金星は日に日に高度を上げています。また、金星の左上には土星が見えています。土星は、金星とは反対に徐々に高度を下げていき、月末には地平線に近くなってたいへん見づらくなります。

9日頃から13日頃にかけて、金星と土星がすれ違うように接近をします。2つの星がいちばん近づいて見えるのは11日です。このとき金星と土星は、満月の見かけの直径4個分(2度)よりも近くなります。前後の何日間かは、約マイナス4等ととても明るい金星に、約1等と控えめな明るさの土星が寄り添う様子が目を引くことでしょう。

金星はたいへん明るいため、日の入りから間もないまだ明るい空でも見ることができるはずです。一方の土星は金星よりずっと暗いため、空がある程度暗くなってからでないと見ることができないでしょう。ただ、日の入りからあまり時間がたつと、土星の高度が低くなり、雲や大気の影響で見づらくなってしまいます。南西の空が開けた場所で、良いタイミングを見つけて観察してみてください。
双眼鏡を持っている方は、空がまだ明るいうちに、2つの惑星の接近を楽しみましょう。金星と土星は双眼鏡のひとつの視野に収まりますので、金星を目標にして土星を探すことができます。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。