自然科学研究機構 国立天文台

水星が東方最大離角(2019年6月)

2019年6月 日の入り30分後の東京の星空
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梅雨の晴れ間に水星探しにチャレンジ

6月の西空では、水星が見やすくなっています。太陽系の惑星のうち、最も内側をまわる水星は、太陽から大きく離れることがないため、普段は高度が低く見つけるのが難しい惑星です。ところが、6月24日に東方最大離角を迎えるため、東京では、6月8日から6月29日にかけて、日の入り30分後の高度が10度を超え、特に見つけやすくなります。

水星を見つけるためには、日の入り直後、西側にさえぎるもののない場所で、まず、しっかり真西の方位を確認しましょう。この時期の水星は、上図のように真西から20度前後、北よりに位置しています。方角の見当をつけたら、地平線から10度ほどの高度のあたりを双眼鏡でねらいます。一般的な双眼鏡は、7度くらいの視野のものが多いので、地平線すれすれのところを探しましょう。6月8日にはマイナス0.5等ほどの明るさで見えていますが、徐々に暗くなり、6月末には1等まで落ち、4分の1ほどの明るさになってしまうため、東方最大離角前の方が、探しやすいでしょう。(ただし、双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず太陽が沈んでから観察するようにして下さい。)

梅雨時の晴れ間は貴重です。チャンスをとらえて、水星探しに挑戦してみてはいかがでしょうか?

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。