自然科学研究機構 国立天文台

木星が見ごろ(2019年6月)

2019年6月11日 0時28分 東京の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

木星が11日に衝

「衝」とは、太陽系の惑星が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。こうした、惑星の太陽・地球とのさまざまな位置関係をまとめて、「惑星現象」と呼んでいます(下図)。衝のころの惑星は、地球からの距離が近くなるため、大きく明るく見え、また、太陽が沈むころ東の空から昇って、太陽が昇るころ西の空に沈むので、一晩中見ることができます。このため、衝の前後は、その天体の観察の好機となります。木星は、6月11日に衝を迎えます。以後、徐々に木星の出は早くなり、6月下旬には、真夜中前に南の空高く昇るので、宵のうちから見やすくなります。

惑星現象(衝)
画像サイズ:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

木星は、肉眼で見ても明るく存在感のある天体ですが、望遠鏡ではさらに、4つの衛星を従えているのを見ることができます。これらは、17世紀の天文学者ガリレオ・ガリレイが発見したことから「ガリレオ衛星」と呼ばれています。ガリレオ衛星は、木星の周りをまわっているため、毎日見ているとお互いの位置を変えていくのがわかります。 家庭用の小望遠鏡でも十分楽しめますので、チャレンジしてみましょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

コラム
天文学の現場から

平松正顕
平松正顕
国立天文台助教

木星探査機「JUICE」は、2022年に打ち上げられ、2030年に木星到着を目指す欧州宇宙機関の探査ミッションです。国立天文台RISE月惑星探査検討室は、JUICEに搭載されるガニメデレーダー高度計「GARA」の開発に参加しています。
木星系探査計画(JUICE)レーザ高度計開発に参加(RISE月惑星探査検討室)