水星が東方最大離角(2019年2月)

双眼鏡で水星探しにチャレンジしてみよう!
2月下旬、日の入り直後の西の空には、夕焼けに紛れて水星が見えています。太陽系の惑星のうち、最も内側をまわる水星は、太陽から大きく離れることがないため、普段は高度が低く見つけるのが難しい惑星です。しかし、2月27日に東方最大離角を迎えるので、日の入り直後の西の低空で見つけやすくなります。2月23日から3月3日にかけては、東京では日の入り30分後の高度が10度を超えます。
水星を見つけるためには、日の入り直後、西側にさえぎるもののない場所で、まずしっかり真西の方位を確認しましょう。そして、地平線から10度ほどの高度のあたりを双眼鏡でねらいます。一般的な双眼鏡では、視野は7度くらいのものが多いので、地平線すれすれのところを探しましょう。このころの水星はマイナス0.8等から0.5等までと、かなりの明るさを保つとはいえ、ほの明るい黄昏(たそがれ)時の西の空を背景に見つけるのは、少々難しいかもしれません。しかし、見つけたときのうれしさは、ひとしおのものがあるでしょう(ただし、双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず太陽が沈んでから観察するようにして下さい)。
最近は、スマートフォンのアプリなどで、リアルタイムで惑星の位置を示してくれるものもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。暦象年表では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。