月が木星・土星・火星に接近(2018年5月)

満月近くの月が木星と接近
1日と28日にはいずれも満月近くの月が木星と接近します。最も近づくのは、1日、28日とも早朝ですが、それぞれ前日の4月30日と5月27日の夜から明け方にかけて、ほぼ一晩中、木星と月が並んで輝く様子を見ることができます。見ごろを迎えた木星と月の競演を楽しみましょう。

明け方の空で、月が土星と寄り添い、火星とすれ違う
夜明け前の南の空、火星と土星が空高く昇っています。火星は7月の最接近を前に、すでにマイナス等級にまで明るくなっていて見応えがあります。この2つの惑星に、5日から7日にかけて月が近づきます。まず、5月5日、下弦前のまだ明るい月が土星に近づきます。特に、土星には、早朝に最も近づくため、夜明け前の南の空では、月と土星が寄り添うように輝いています。双眼鏡で見てもその様子を楽しめるでしょう。一方、火星には、5月6日の午後に最も近づきますが、その時刻は昼間で、なおかつ地平線の下にあるため見ることができません。そこで、5日の深夜から6日の明け方にかけては、月と火星が近づく前を、翌6日の深夜から7日の明け方には、すれ違ったあとを見ることになります。
ちょうどゴールデンウィークのころですから、5日から7日にかけて、夜明け前の空で、月や惑星の位置の変化を観察してみるのもよいかもしれません。