ほしぞら情報 2015年5月
目次
東京の星空

カレンダー(5月)
2日 | 八十八夜 |
3日 | 憲法記念日 |
4日 | 満月 / みどりの日 |
5日 | こどもの日 |
6日 | 休日 / 立夏(太陽黄経45度)/ このころ、みずがめ座η(エータ)流星群が極大(ほぼ一晩中、月明かりの影響がある) |
7日 | 水星が東方最大離角 |
11日 | 下弦 |
18日 | 新月 |
19日 | 水星が留 |
21日 | 小満(太陽黄経60度) |
23日 | 土星が衝 |
26日 | 上弦 |
31日 | 水星が内合 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization / 国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。
惑星
- 水星
- 7日に東方最大離角を迎え、上旬から中旬は、日の入り直後の西の空で見つけやすくなります。下旬以降は見かけ上太陽に近くなり、観察に適さなくなります。上旬・中旬の明るさはマイナス0.3等~2.6等。
- 金星
- 日の入り後の西の空で明るく輝いています。日の入りから30分後の高度も30度を超え、よい観察条件です。明るさはマイナス4.1等~マイナス4.3等。
- 火星
- 見かけの位置が太陽に近く観察できません。
- 木星
- かに座にあり、日の入り後の南西の空に高く見えます。明るさはマイナス2.1等~マイナス1.9等。
- 土星
- 観望の好機です。上旬はさそり座に、中旬以降はてんびん座に位置し、夜半頃に真南の空に見えます。23日に衝を迎えます。明るさは0.1等~0.0等。
参照:暦計算室ウェブサイト
「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。
トピックス
水星が見頃

水星が日の入り直後の西の低空で見つけやすくなっています。東方最大離角となる7日とその前後数日は、今年一年で最も高度が高くとくに観察しやすい時期になります。下旬になると少しずつ高度が低くなり、見かけ上太陽に近く観察が難しくなります。
西の空には、水星よりもだいぶ高い位置に宵の明星・金星が、さらに高い位置には木星が明るく輝いています。西の空の3つの惑星を楽しんでみましょう。
夕空の金星、木星と月

日の入り後の西の空には、宵の明星・金星がマイナス4等を超える明るさでとても目立っています。さらに高い位置には、木星がマイナス2等前後の明るさで輝いています。21日から24日にかけて、この金星と木星の近くを月が移動していきます。夕空で明るい2つの惑星と月が近づくようすを楽しみましょう。また、少しずつ形を変えていく月にも注目してみましょう。
月と土星

5日夜から深夜にかけて、さそり座で輝く土星に満月過ぎの月が接近します。土星と月は6日の午前1時30分頃に最も近づき、その見かけの距離は1度(月の直径の2倍)あまりになります。明るい月の影響で土星があまり目立たなくなるものの、双眼鏡の視野の中でぴったりと寄り添う月と土星の姿を見ることができます。
この日の前後は、土星を目印にして月が空を移動していくようすにも注目しましょう。