ほしぞら情報 2014年4月
目次
東京の星空

カレンダー(4月)
2日 | 天王星が合 |
5日 | 清明(太陽黄経15度) |
7日 | 上弦 |
9日 | 火星が衝 |
14日 | 火星が地球最近 |
15日 | 皆既月食(月の出前に皆既食が終わっている) 参照:月食各地予報 / 満月 |
17日 | 土用の入り(太陽黄経27度) |
20日 | 穀雨(太陽黄経30度) |
22日 | 下弦 |
23日 | このころ、4月こと座流星群が極大(夜半過ぎに月がのぼってくるので、条件はあまり良くない) |
26日 | 水星が外合 |
29日 | 金環日食(日本では見られない) 参照:日食各地予報 / 新月 / 昭和の日 |
惑星
- 水星
- 上旬は日の出前の東の低空に姿を見せていますが、見かけ上太陽に近く観察には適しません。中旬以降はさらに太陽に近づき、26日には外合となります。
- 金星
- 日の出前の東の低空で明るく輝いています。明るさはマイナス4.3等~マイナス4.1等。
- 火星
- おとめ座にあり、ほぼ一晩中見えていて観察の好機です。9日に衝を迎え、明るさはマイナス1.4等(衝の前後はマイナス1.5等)。14日には地球に最も近づき、その距離は9239万キロメートルとなります。
- 木星
- ふたご座にあり、日の入り後の南西の空高く見えています。明るさはマイナス2.2等~マイナス2.0等。
- 土星
- てんびん座にあり、上旬は22時頃、下旬は20時頃に昇ってきます。明るさは0.3等~0.1等。
参照:暦計算室ウェブサイト
トピックス
月とアルデバランが西の空で並ぶ
4月4日、日の入り後の西の空で、月齢4.7の月がおうし座の1等星アルデバランのすぐ近くに見えています。双眼鏡では、同じ視野に月とアルデバランが並ぶようすを見ることができます。夕暮れの空に浮かぶ細い月と1等星アルデバランとの共演を楽しみましょう。

月と惑星の接近
惑星は、空での太陽の通り道(黄道)に沿って移動していきます。月もまた、黄道に近い通り道(白道)を移動していくため、月と惑星はしばしば近づきます。
4月は、6日、7日に木星のすぐ南側を、14日、15日には火星のすぐ南側を月が通り、月が木星、火星に接近するようすを見ることができます。
マイナス2.2等の木星は上弦の月にも負けない輝きですが、マイナス1.4等の火星は明るい満月のせいでその輝きも目立たなくなってしまいそうです。
14日には火星が地球に最も近づき、15日には条件は良くないものの月食も起こります。これらの情報にも注目してください。


火星が地球に最接近
火星は地球のひとつ外側にある惑星で、およそ2年2カ月ごとに地球に接近します。前回火星が最も地球に接近したのは2012年3月6日、今回の最接近は2014年4月14日です (参照:ほしぞら情報 2012年3月)。
火星は4月9日に衝となり、この頃は一晩中観察することができます。おとめ座の1等星スピカの近くに見えていますから、このスピカを目印に夜空での火星の見かけの動きに注目するとよいでしょう。
参照:ほしぞら情報 2014年3月 トピックス「火星の動きに注目」


皆既月食
4月15日は、月が地球の影に隠される月食が起こります。今回は、月の全てが欠けたように見える皆既月食ですが、日本では一般的に皆既月食を見ることができません。これは、皆既食が終わった後に月の出を迎えるためです。東日本および西日本の一部では、月が欠けた状態で昇る月出帯食(げつしゅつたいしょく)となり、月の出後まもなく食が終わります。中国・四国・九州地方では、月の出の前に食が終わってしまいます。
半影食の終わりは月の出よりも後になりますが、昇ったばかりの低空の月で半影食を確認するのは難しいでしょう。 2014年は10月8日にも皆既月食が起こります。これは全国で見ることができますので、10月に期待したいところです。
半影食の始め | 13時52.0分 |
部分食の始め | 14時58.0分 |
皆既食の始め | 16時06.4分 |
食の最大 | 16時45.7分 |
皆既食の終わり | 17時25.0分 |
部分食の終わり | 18時33.4分 |
半影食の終わり | 19時39.2分 |
札幌 | 18時17.0分 |
仙台 | 18時12.6分 |
東京 | 18時14.1分 |
名古屋 | 18時25.4分 |
京都 | 18時30.0分 |
大阪 | 18時30.8分 |
福岡 | 18時50.7分 |
那覇 | 18時54.5分 |
注:通常、月の出の時刻は「月の中心が地平線に一致する時刻」としますが、ここでは「月の上辺が地平線に接する時刻」としています
各地の月食の状況は、暦計算室 月食各地予報で調べることができます。
