ほしぞら情報 2014年2月
目次
東京の星空

カレンダー(2月)
1日 | 金星が留 |
3日 | 節分 |
4日 | 立春(太陽黄経315度) |
6日 | 水星が留 |
7日 | 上弦 |
11日 | 建国記念の日 |
15日 | 満月 / 金星が最大光度 |
16日 | 水星が内合 |
19日 | 雨水(太陽黄経330度) |
23日 | 下弦 |
24日 | 海王星が合 |
28日 | 水星が留 |
惑星
- 水星
- 1月31日に東方最大離角を迎え、2月上旬は日の入り直後の西の低空で見つけやすくなっています。16日には内合となり、その前後は観察できなくなります。下旬には、日の出直前の東の低空に姿を現すようになります。
- 金星
- 夜明け前の東の空で高度を上げ、観察しやすくなります。15日に最大光度となり、この頃は昼間でも金星を見つけることができます。明るさは、マイナス4.6等。
- 火星
- おとめ座にあり、夜半前に東の空に昇ってきます。明るさは、0.2等~マイナス0.4等。
- 木星
- ふたご座にあり、日の入り直後には東の空高く見えています。明るさは、マイナス2.6等~マイナス2.4等。
- 土星
- てんびん座にあり、夜半過ぎに東の空に昇ってきます。明るさは、0.5等~0.4等。
参照:暦計算室ウェブサイト
トピックス
木星が観望の好機
1月6日に衝を迎えた木星の観望の好機が続いています。
2月10日、11日は、上弦を過ぎた明るい月が木星の近くに見えます。月と冬の星座の1等星、そして木星の共演を楽しみましょう。

カノープスを見つけよう
りゅうこつ座の1等星カノープスが見つけやすい時期です。
カノープスは日本では、南中(南の空に最も高く昇る)前後に地平線すれすれに見える星として知られています。しかし、北日本では地平線より上に昇らないため、見ることができません。南の地域ほどカノープスの高度が高く、見つけやすくなります。
よく晴れた夜には南の空が開けた場所で、冬の大三角やおおいぬ座の1等星シリウスを目印にして、カノープスを探してみましょう。
場所 (緯度) | カノープスの 南中高度 | 南中時刻 (2月1日) | 南中時刻 (2月11日) | 南中時刻 (2月21日) |
那覇 (北緯26.22度) | 11.2度 | 22時07分 | 21時28分 | 20時48分 |
福岡 (北緯33.58度) | 3.9度 | 21時56分 | 21時17分 | 20時37分 |
京都 (北緯35.02度) | 2.5度 | 21時35分 | 20時55分 | 20時16分 |
東京 (北緯35.66度) | 1.9度 | 21時19分 | 20時39分 | 20時00分 |
福島 (北緯37.75度) | 0.1度 | 21時16分 | 20時37分 | 19時57分 |

明け方の空で惑星と月が接近
日の出前の空には火星、土星、金星の3惑星が見えています。また、火星のすぐ近くにはおとめ座の1等星スピカ、土星と金星の間にはさそり座の1等星アンタレスがあり、とてもにぎやかです。
2月20日から27日にかけて、これらの惑星や1等星の近くを月が通り過ぎていきます。月は20日には火星とスピカ、22日に土星、23日にアンタレス、26日に金星の近くに見えます。
月が、惑星たちの間を日々移動し欠けていくようすを、早起きして観察してみてはいかがでしょうか。
