ほしぞら情報 2013年5月

目次

東京の星空

東京の星空(2013年5月中旬午後9時頃)
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カレンダー(5月)

2(木) 八十八夜 / 下弦
3(金) 憲法記念日
4(土) みどりの日
5(日) こどもの日 / 立夏(太陽黄経45度)
6(月) 休日 / みずがめ座η流星群が極大(月明かりがほとんどなく条件が良い)
10(金) 新月 / 金環日食(オーストラリアの一部地域。日本では南鳥島とその周辺海域で部分日食となる)
18(土) 上弦
21(火) 小満(太陽黄経60度)
25(土) 満月

惑星

水星
5月上旬から中旬にかけては見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。下旬になると日の入り時の高度が10度を超え、観察しやすくなります。下旬の明るさは、マイナス1.4等~マイナス0.4等。
金星
日の入り直後の西の低空に見えます。明るさはマイナス3.9等。日の入り時の高度は5月中旬が10度ほど、下旬が15度ほどですが、明るく輝いているので見つけやすいでしょう。
火星
見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。おひつじ座からおうし座に移動します。
木星
日の入り後の西の空に見えます。5月はじめは日の入りの3時間後、5月末は日の入りの1時間後には西に沈みます。おうし座にあり、明るさはマイナス2.0等~マイナス1.9等。
土星
ほぼ一晩中夜空に見え、観望の好機です。てんびん座からおとめ座に移動し、明るさは0.1等~0.3等。

参照:暦計算室ウェブサイト

  • 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
  • こよみ用語解説天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています

トピックス

土星とスピカに月が接近

4月28日に衝を迎えた土星がほぼ一晩中夜空に見え、観望の好機を迎えています。土星は、5月上旬はてんびん座に位置していますが徐々に西へ移動し、中旬にはおとめ座の領域に入ります。小口径の望遠鏡を使っても、輪のある土星の姿を観察することができるでしょう。

土星の少し西側にはおとめ座の1等星スピカがあります。土星とスピカは同じくらいの明るさに見えますが、土星の方がやや黄色っぽい色をしています。5月22日、23日には満月前の明るい月がスピカと土星の下側を通り過ぎていくようすを観察することができます。

2013年5月22日 午後8時 東京の空
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夕方の惑星を見よう

5月は、日の入り直後の西の空に注目です。夕方の西の低空には木星と金星が見えています。5月11日、12日には新月直後の細い月が金星、木星の近くを通り過ぎていくようすを観察することができます。

木星、金星に月が接近
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下旬になると、この木星と金星に、さらに水星が加わります。20日頃には低い位置から水星-金星-木星の順に一直線に並んで見えますが、水星と金星が高度を上げていくため、三惑星の位置関係がどんどん変化していきます。日々位置を変える三惑星のようすを、ぜひ観察してみてください。

5月23日、24日金星のすぐ横に水星が見えます。
5月26日前後木星、金星、水星が接近し、小さな三角形となります。
5月28日、29日木星と金星が近づきます。
水星、金星、木星の位置関係の図
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金環日食

5月10日、オーストラリアの一部地域で金環日食が起こります。残念ながら日本では見ることができませんが、南鳥島とその周辺海域で部分日食となります。次回の日食は2013年11月3日にアフリカ中部の一部の地域で観察できる金環皆既日食ですが、やはり日本では見ることができません。

中:画像は、2012年5月21日に日本で見られた金環日食のものです。

参照:国立天文台暦計算室 日食各地予報

2012年5月21日 金環日食の写真
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