ほしぞら情報2012年9月
目次
東京の星空(2012年9月中旬午後8時頃)

9月
7日 | 白露(太陽黄経165度) |
8日 | 下弦 |
10日 | 水星が外合 |
16日 | 新月 |
17日 | 敬老の日 |
22日 | 秋分の日 / 秋分(太陽黄経180度) |
23日 | 上弦 |
29日 | 天王星が衝 |
30日 | 満月 |
惑星
- 水星
- 9月中旬頃から日の入り直後の西の低空に姿を現しますが、9月下旬でも日の入り直後 の高度はかなり低く、観望は難しいでしょう。
- 金星
- 日の出前の東の空で、明けの明星として輝いています。明るさはマイナス4.2等~マイナス4.1等。9月下旬にむけてふたご座からしし座へと移動し、高度を急激に下げていきます。
- 火星
- 日の入り後の西の低空に見えます。明るさは1.2等。おとめ座からてんびん座へと移動していきます。9月下旬になると、日の入り2時間後くらいには、沈んでしまいます。
- 木星
- 日の出前の南東の空に輝いています。おうし座にあり、明るさはマイナス2.3等~マイナス2.5等。
- 土星
- 日の入り後の西の低空に見えます。おとめ座の1等星スピカの近くに見え、明るさは0.8等~0.7等。9月下旬になると、日の入り1時間後くらいには、沈んでしまいます。
参照:暦計算室ウェブサイト
- 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
- 「こよみ用語解説」の「天象」の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています
トピックス
夕方の西空の惑星

日の入り直後の西の低空には、火星と土星が見えています。
9月上旬から下旬にかけて、土星がおとめ座の1等星・スピカからゆっくりと離れていくようすや、火星がさそり座の方向へと動いていくようすを観察することができます。また、19日から20日にかけて、細い月が惑星の近くを通り過ぎていきます。
火星は10月中旬にさそり座の1等星・アンタレスにもっと近づきますが、その頃は日の入り30分後のアンタレスの高度が10度ほどとなり、観察が難しくなります。
にぎやかな明け方の空

明け方の空には、冬の星座の1等星や金星、木星が見え、とてもにぎやかです。
中でも明けの明星・金星は、東の空でひときわ明るく目立っています。
金星は9月上旬はふたご座にありますが、下旬にはしし座の1等星・レグルスの近くまで移動します。
12日から14日にかけて細い月が金星のそばに見え、美しい眺めとなります。早起きし て、月と金星の競演をお楽しみください。
9月30日 中秋の名月

今年は9月30日が「中秋の名月」です。中秋の名月とは、いわゆる旧暦(太陰太陽暦)8月15日の夜の月のことで、日本では9世紀末頃に、この夜の月を愛でる習慣が始まったといわれています。
今年の中秋の名月の日は満月にあたりますが、年によっては必ずしも満月になりません。
また、いわゆる旧暦9月13日の月のことを「後(のち)の月」といい、この日にもお月見をする風習があります。今年の「後の月」は、10月27日です。
※上の図は、イメージイラストです。