ほしぞら情報 2012年2月
目次
東京の星空(2012年2月中旬午後8時頃)

カレンダー(2月)
4日 | 立春(太陽黄経315度) |
7日 | 水星が外合 |
8日 | 満月 / 土星が留 |
11日 | 建国記念の日 |
15日 | 下弦 |
19日 | 雨水(太陽黄経330度) |
20日 | 海王星が合 |
22日 | 新月 |
惑星
- 水星
- 2月7日に外合となり、太陽に近い方向にあるため、しばらくは観察には適さない。月末頃には太陽から離れ、日の入り直後の西の低い空で見つけやすくなる。月末における明るさはマイナス1.0等。
- 金星
- 日の入り直後の西南西の空高くに見える。明るさはマイナス4.1~マイナス4.2等とたいへん明るく、簡単に見つけることができる。
- 火星
- 2月初めはおとめ座にあるが、2月4日にはしし座の領域に入る。明るさはマイナス0.6~マイナス1.2等。日の入りからしばらくして、東から昇る。
- 木星
- おひつじ座にあり、明るさはマイナス2.3~マイナス2.2等。観望シーズンも終わりに近づく。日の入り直後、南から南西にかけての高い空に見える。
- 土星
- おとめ座にあり、明るさは0.6~0.4等。月初めは23時半頃、月末には21時半頃に、東のほうから昇る
参照:暦計算室ウェブサイト
- 「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます
- 「こよみ用語解説」の「天象」の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています
トピックス
夕方の空の惑星を見よう

日が暮れてすぐの西の空には、宵の明星・金星がとても明るく輝いています。
金星の明るさはマイナス4.1~マイナス4.2等あるので、夕焼けの残る西空でも、とてもよく目立ちます。また、南西の空には木星も見えています。木星の明るさはマイナス2.3~マイナス2.2等と、金星よりは少し暗いのですが、こちらもよく目立っています。惑星は星座の星々(恒星)のようにまたたくことは、ほとんどありません。
2月下旬は、これらの惑星の近くを月が通り過ぎていく様子を観察することができます。明るい惑星と月の接近はとても美しく、見ごたえがありますので、ぜひ観察してみてください。月は金星に25日、26日にかけて近づき、木星には27日に近づきます。また、26日には月は金星と木星の間に位置します。月を挟んで明るい二つの惑星が輝く様子は、とても美しい眺めとなるでしょう。この頃には水星も西の低空に見え始めます。水星は見かけの位置がまだ太陽に近く、すぐに沈んでしまいます。23日には、水星のすぐ近くに新月から一日たった細い月がありますが、まだ明るい空では水星も月も見つけにくいでしょう。水星は、月末になると徐々に太陽から離れて見つけやすくなります。
月と金星・木星を見よう

2月4日に立春を迎え、暦の上では春となります。まだ寒い日は続いていますが、徐々に日の出が早くなってきました。
早起きして空を眺めると、南から西の空にかけて、春の星座たちを見つけることができます。 今年は春の大三角の近くに土星と火星が見えています。春の大三角は、うしかい座の1等星・アークトゥルス、おとめ座の1等星・スピカと、しし座の2等星・デネボラを結んでできる、大きな三角形です。火星はデネボラの近く、土星はスピカの近くに見えていますが、火星はデネボラよりも明るく、土星もスピカよりも明るいので、春の大三角を間違えないようにしてください。
2月10日から13日頃にかけて、これらの惑星の近くを月が通り過ぎていく様子を観察することができます。早起きした時は寒さ対策をしっかりして、ぜひ観察してみてください。