第一赤道儀室は、東京帝国大学営繕課が設計、西浦長大夫が施工し、1921年(大正10年)に完成しました。構造は鉄筋コンクリート造りの2階建てです。ドーム内にある口径20センチメートルの望遠鏡はドイツのツァイス製で、望遠鏡の架台は重錘時計駆動赤道儀という方式(ガバナー式)です。この望遠鏡は1938年(昭和13年)から61年間、太陽黒点のスケッチ観測に活躍しました。
第一赤道儀室は、国立天文台三鷹キャンパスでは最も古い観測用建物ですが、機能性をそのまま形にした姿をしています。
この建物は、2002年2月に国の登録有形文化財になりました。
太陽観察会
第一赤道儀室では、随時太陽観察会を開催しています。晴れていれば、係員が20センチメートル屈折望遠鏡を操作し、太陽表面の黒点を観察できます。
- 2019年11月の開催予定日
- 2日、3日、9日、10日、16日、17日、23日、24日
- 2019年12月の開催予定日
- 1日、7日、8日、14日、15日、21日、22日
- 時間
- 晴天時のみ、午前10時から午後2時30分頃。
7月、8月、9月は午前10時から正午頃まで。
猛暑の場合は中止になることがあります。
観察会終了後は、午後5時までは望遠鏡の見学のみとなります。 - 参加方法
- お申し込み不要、無料。
係員が望遠鏡のそばに待機しておりますのでお気軽に声をおかけください。