第一赤道儀室は、東京帝国大学営繕課が設計、西浦長大夫が施工し、1921年(大正10年)に完成しました。構造は鉄筋コンクリート造りの2階建てです。ドーム内にある口径20センチメートルの望遠鏡はドイツのツァイス製で、望遠鏡の架台は重錘時計駆動赤道儀という方式(ガバナー式)です。この望遠鏡は1938年(昭和13年)から61年間、太陽黒点のスケッチ観測に活躍しました。
第一赤道儀室は、国立天文台三鷹キャンパスでは最も古い観測用建物ですが、機能性をそのまま形にした姿をしています。
この建物は、2002年2月に国の登録有形文化財になりました。
太陽観察会
第一赤道儀室のドームの回転に不具合が生じたため、施設保護の観点より太陽観察会を中止します。(2023年3月3日)