第一赤道儀室
第一赤道儀室は、東京帝国大学営繕課が設計、西浦長大夫が施工し、1921年(大正10年)に完成しました。構造は鉄筋コンクリート造りの2階建てです。ドーム内にある口径20センチメートルの望遠鏡はドイツのツァイス製で、望遠鏡の架台は重錘時計駆動赤道儀という方式(ガバナー式)です。この望遠鏡は1938年(昭和13年)から61年間、太陽黒点のスケッチ観測に活躍しました。
第一赤道儀室は、国立天文台三鷹キャンパスでは最も古い観測用建物ですが、機能性をそのまま形にした姿をしています。
この建物は、2002年2月に国の登録有形文化財になりました。
太陽観察会
第一赤道儀室では、随時太陽観察会を開催しています。晴れていれば、係員が20センチメートル屈折望遠鏡を操作し、太陽表面の黒点を観察できます。
- 開催予定日
- 10月5日、6日、12日、13日、26日、27日
- 時間
- 午前10時30分から午後3時くらいまで(太陽が隠れるまで)
天候その他の事情により、当日、急遽中止になる場合があります。 - 参加方法
- お申し込み不要、無料。
室内が密にならないよう、係員が順番にご案内いたします。